徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)01月01日 水曜日 徳洲新聞 NO.1473 2面

離島ブロックで育った医師たちが
躍動する時代が来ることを夢見る

医療法人徳洲会 副理事長 八尾徳洲会総合病院(大阪府) 総長 福田 貢(ふくだこう)

2025年、新春を迎えました。25年は徳之島徳洲会病院の新築移転の年に当たり、これを機に新たな歴史が幕を開けるかのように感じています。

徳田虎雄・徳洲会初代理事長は1973年、徳田病院開設後、75年に医療法人徳洲会を創設されました。以後95年までの鹿児島・沖縄県下での病院開設の系譜をたどりますと、79年に南部徳洲会、86年、徳之島徳洲会、87年、鹿児島徳洲会、88年、中部徳洲会、大隈鹿屋、90年、沖永良部徳洲会、91年、喜界徳洲会、そして94年に名瀬徳洲会病院が開設されました。ここまでで徳田先生の“離島医療の戦略拠点”が完成したのです。徳田先生が“生命だけは平等だ”と叫び続け、“生か死か”と自身を追い詰めながら、離島医療の構築に向け、多くの人々を巻きこみ、愛郷無限の理想に挑み続けた結果、行政には決してできなかった奇跡的な成果が実現したのです。

以後、時代は一巡し、2017年、沖永良部徳洲会病院が、離島病院として、初めて新築移転を遂げました。

離島医療を継続・発展へ

さらに24年12月には喜界徳洲会病院の新築移転が完了し、歴史は二巡目に入りました。新築移転祝賀会に集った離島ブロックの仲間たちの表情には、かつて感じた悲壮感は消え失せ、彼らの発する言葉は、使命感と自信に満ち、鹿児島から沖縄に至る離島医療の継続と、さらなる発展こそ、この組織の肝であり、徳洲会の存在意義そのものであることを強く思わせました。

一巡目の離島ブロックに蔓延した医師不足は、二巡目には、現場と徳洲会本部の力で、必ず解消していかなければなりません。名瀬病院の新築移転も控えています。

近い将来、離島ブロックで育った医師たちが、離島医療の心をもって、北海道から沖縄まで、現場で躍動する時代が来ることを夢見ています。

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