
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)12月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1471 4面
歯科口腔外科手術をする佐野副院長(中央)
東京西徳洲会病院歯科口腔外科は障がい者歯科治療を開始した。同治療は西多摩歯科医師会からの要請で、都から補助金を受けたうえで行う。障がい者は歯科治療時に動いたり暴れたりする場合があり、こうしたケースでは鎮静下か全身麻酔下で行うのが一般的。鎮静下では音や振動で覚醒することもあるため、同院では基本的に全身麻酔下で実施する。そのためには周術期管理ができる常勤の麻酔科医師が在籍し、障がい者の入院に多職種で対応する体制が必要だ。
佐野次夫副院長(歯科口腔外科部長)は「都内で、この治療を行っている施設は少なく、地域の方々が困っていたこともあり、ニーズに応える形で取り組み始めました。当院では一般歯科は行っていませんが、障がい者の患者さんに対してのみ行います」と強調する。
同治療は家族同伴のうえ2泊3日の入院で行う。患者さんの負担を考え、なるべく一度にすべての歯の治療を終えることが求められるが、軽度の虫歯治療だけでなく、親知らずの抜歯など外科治療まで対応できることが必須。また、障がい者の入院の場合、慣れない環境にとまどうケースも多いため、看護師や歯科衛生士にも熟練が必要だ。
同治療の開始にあたり、佐野副院長は西多摩3師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会)からの招聘を受け、7月に講演を実施。同治療を始めた背景や同院の体制などを説明したうえで、協力を呼びかけた。佐野副院長は「地域のために医療を実施することが当院の使命です。これからも困っていることがあれば、できる限り応えていきたいと考えています」と意欲的だ。