
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)12月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1471 2面
徳洲会薬剤部会は10月13日、岸和田徳洲会病院(大阪府)で第2回薬剤師災害医療研究会実地研修会を開催、薬剤師25人が災害時に必要な心構えや行動などを学んだ。
院内にある薬の段ボールを使い簡易ベッドを作成
災害時に医師や看護師が、どのような考え方、手順で災害医療を進めているのか、薬剤師が理解することで、積極的に被災者・被災地支援ができることから、徳洲会薬剤部会は年1回、実地研修会を開催している。
まず4グループに分かれ、災害時に薬剤師が、どのような役割を求められるか協議。現場にある薬剤の管理や被災者のお薬手帳の確認、その場にない薬の代替案の提示など、薬剤師としてのスキルを必要とする活動や、資材全般の管理、外部との物流ルートの確認などロジスティクスも役割として上がった。
札幌東徳洲会病院の合田祥悟・集中治療センター医長は「災害時に求められる薬剤師像」として、薬剤の知識やロジスティクスなどの他に、積極性や人間性を上げ、「多くの失敗はコミュニケーションエラーに端を発しており、被災者、医療チーム双方の関係性構築に、コミュニケーション能力は非常に大切」と訴えた。
後方支援の講義ではTMAT(徳洲会医療救援隊)の活動内容の紹介もあり、同組織は現地医療機関が機能を取り戻すまでの「つなぐ」支援活動が中心で、「非常に地味な活動です」と湘南大磯病院(神奈川県)の高橋佐和士薬局長。「自分たちがしたい支援ではなく、その地域が本当に求めている支援を探り、提供することが本来の災害医療のあり方です」と考えを示した。
昼食には非常食の実食もあり、段ボールベッドの組み立て体験、トリアージ(緊急度・重症度選別)訓練も実施。薬剤師がトリアージに携わる機会は少ないものの、限られた薬剤を、優先度を判断し投与する「薬事トリアージ」と合わせ、トリアージの考え方を知る機会となった。
薬剤師災害医療研究会委員長の田浦稔基・生駒市立病院(奈良県)薬局長は、「災害医療に興味があるから徳洲会に入ったという方も多いと思います。これからも研修を行い、知見を共有したい」と意欲を見せた。