徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)12月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1470 4面

徳洲会「回顧この1年」㊤
能登半島地震で災害医療活動
TMATが正月から積極的に

今年は元日に「令和6年能登半島地震」が発生し、NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)が正月を返上し即応するという始まりだった。現地活動は2月13日まで続き、先遣隊から本隊まで14隊、延べ94人の隊員を派遣、計703人の診療を行った。また、9月21日に発生した能登半島豪雨でも、現地に隊員を派遣した。

施設内を巡回して避難者の体調に気を配る東京都職員らと協力して段ボールベッドを組み立てる

TMATは甚大な被害を受けた石川県輪島市内にある避難所「輪島市ふれあい健康センター」を活動拠点とし、他の支援団体と協働しながら災害医療活動を行った。1月3日には同センターの1階に仮設診療所を開設。その後、本隊は1週間を目安に後続チームにバトンをつなぐリレー形式で支援を継続した。

診療面だけでなく避難所の運営もサポート。同センターでは断水が続き、手洗いや入浴ができないことから、清掃やゾーニングを行い感染予防に努めた。施設内で感染症が増えてくると、すぐにゾーニングを変更するなど環境整備に尽力した。

同センターの1階は「福祉避難所」として機能した。既往症のある方やADL(日常生活動作)の低い方、要介護の方などが生活し、さまざまな介助を実施。体調悪化に備えてTMATの看護師が常駐した。

現地医療機関の再開に合わせ、2月13日に最後の要介助避難者を見送った後、現地活動を終了した。ただし、この先は緊急的な支援ではなく、長く継続的な支援が必要になるため、引き続き協力していくことを約束した。また、3月29日に活動報告会をWEBで開催、活動内容や今後の課題などを共有した。

震災の傷も癒えない9月21日、能登半島北部を記録的な豪雨が襲った。TMATの先遣隊は23日から現地調査を開始、震災支援時に協力した地元行政職員や支援関係者と協議した結果、避難所支援・物資支援を行うことを決定した。この豪雨被害は災害救助法の適用災害となり、輪島市から正式な派遣要請を受ける形での支援となった。

「輪島市ふれあい健康センター」を拠点とし、巡回組と清掃支援組に分かれて活動。巡回組は市内の複数の避難所を巡回し、避難所アセスメントや避難者の健康観察を行った。清掃支援組は地域の診療所や関連施設の清掃に尽力し、機能回復に努めた。本隊第2陣まで計10人を派遣、10月6日に活動を終了した。

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