徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)12月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1470 3面

11月度 徳洲会グループ医療経営戦略セミ
トランプ大統領再選の影響を俯瞰
“良いチャンスと前向きに”
杉山・「杉山&外交アソシエイツ」代表

杉山&外交アソシエイツの杉山晋輔代表が「トランプ2.0と日本、世界」と題し講演した。米国の選挙制度や11月にトランプ前大統領が大統領再選を果たした背景、世界への影響などを俯瞰した。杉山代表は駐米日本大使、外務事務次官を歴任、2021年に外務省を退官し、23年から現職。

「いろいろ協力関係を築く良いチャンス」と呼びかける杉山代表

杉山代表は、あらためて米国大統領選挙の仕組みを解説。①538人の選挙人が大統領候補者に投票する「間接選挙」、②過半数の270票を取った候補者が当選、③選挙人は、全米50州に割りあてられている上下院議員と同数の535人、特別区のワシントン D.C.の3人、④上院は各州2人、下院は州人口によって異なり合計435人(小選挙区制)、⑤48州と首都ワシントンでは、それぞれ最多得票の候補者が当該州に与えられた選挙人すべてを総取りできるウイナーテイクオールシステム(勝者総取り方式)――といった特徴を紹介した。

米国はリベラルな民主党、保守的な共和党の二大政党制であることを示し、トランプ前大統領が初当選した16年、現在のジョー・バイデン大統領が当選した20年、トランプ前大統領の再選が決まった24年の米国大統領選挙の結果を、同国の地図で示唆。共和党と民主党の各シンボルカラーを用いて、地域ごとにどちらの支持者が多かったのかを提示した。

このうちウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州の3つの地域は、とくに予想がつきにくい“激戦区”として、「重要な勝負どころ」と指摘。16年、20年、24年の地図を順次示し状況を説明した。

これらをふまえ16年、24年に大統領選で勝利したトランプ前大統領の“強さ”に言及。ひとつに強烈なカリスマ性やリーダーシップを挙げ、「駐米日本大使の頃にふたりで話したことがあります。時にネガティブなニュースで注目を集める方ですが、報道などでは見ることのない、とてもチャーミングな一面があり、他者に『魅力的な人』と思わせる力があることは間違いありません」と振り返った。

今年11月の大統領では、こうした人間性に加え、民主党候補のハリス副大統領に比べ、選挙の準備が整っていたことなどを挙げた。

杉山代表は、「ふつう一国のリーダーが替わることで世界全体に影響が出ることはないが、米国だけは例外」と指摘。第2次トランプ政権発足(25年1月下旬予定)後、経済など多方面で世界に影響が出る可能性を示唆し、「いろいろなところで協力を推し進めていく良いチャンスと、前向きに捉えるべきだと強く考えています」と締めくくった。

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