
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)12月02日 月曜日 徳洲新聞 NO.1469 1面
関西・大阪ブロックの女性CE32人が集まり、働き続けられる環境とは何かなど議論
徳洲会関西・大阪ブロックの臨床工学技士(CE)部会女性ミライプロジェクトチームは、宇治徳洲会病院(京都府)で女性CEセミナーを開催、計32人が参加した。大阪ブロック長の山野辺基・野崎徳洲会病院(大阪府)臨床工学科技士長(CE)は冒頭の挨拶で、女性目線での改革に期待を寄せた。
受講生は、まず自分たちが管理者になったと仮定し、同時に多くのスタッフから休暇申請が入った場合、どのスタッフの休暇を許可するか議論。休暇申請の理由は冠婚葬祭から旅行、裁判員裁判など多岐にわたり、参加者はそれぞれの背景に鑑みつつ悩みながら結論を出していた。
司会の小松真理子・和泉市立総合医療センター(大阪府)臨床工学科副主任は、正答はないとしつつも、実際の現場では話し合いながら結論を出さなければならないこと、自らのアンコンシャスバイアス(思い込み)に気付き、他人を思いやる大切さを訴えた。
その後は宇治病院総務課の大山純子主任と岡本栞夕職員が「産休・育休制度について」の講演のなかで、産前から育児中までに使える休暇制度各種や経済支援策とその要件など紹介。大山主任は「知らずに損をしてしまっている方は結構いらっしゃいます。休暇が取れなくて退職せざるを得ないということがないよう情報を集めてください」と呼びかけた。
ランチョンセミナーでは4人の女性CEが、徳洲会でのキャリアやぶつかった壁、管理職の仕事など紹介した。午後からは「技士としてやりたいこと、やるべきこと」、「どうstep upする? どんな条件が揃えば辞める?」、「辞めないという選択肢」の3つをテーマに議論。
小松副主任はセミナー後、同ブロックCEの3割が女性であるものの、その多くが20代で、結婚や出産を機に退職してしまう現状を憂慮。同プロジェクトを通じ、女性が働きやすい環境をつくり、女性管理職を増やしたい思いを訴えた。今後も「健康」や「資産運用」など、多様なテーマで勉強会を開催予定。