徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)11月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1468 3面
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は10月3日、隣接する湘南ヘルスイノベーションパークで、院内に設けている研究部門のひとつ「湘南先端医学研究所」の第2回全体ミーティングを開催した。所属研究員や部門間の相互理解を促すのが目的。研究員らは取り組んでいる研究活動の知見を共有、交流を深めた。
研究員らが研究概要をプレゼン
湘南先端医学研究所では主に基礎医学研究を行っており、同院の臨床研究センター同様、文部科学省から研究機関の指定を受けている。所長は同院の小林修三院長。
初めに、浅原孝之・副所長兼再生医療開発研究部長(予防医学センター・未病治療診断部部長兼再生医療センター・細胞培養ゲノム細胞解析室室長)の挨拶後、徳洲会グループの札幌東徳洲会病院医学研究所、野崎徳洲会病院附属研究所(大阪府)の研究員が研究成果を発表した。
続いて、湘南先端医学研究所の再生医療開発研究部、がん医療研究部、放射線医学研究部、一般基礎医学研究部の4部門を中心に、研究員が自身の研究活動の概要を報告。
このうち、がん医療研究部の野口雅之・主席研究員は湘南鎌倉病院と湘南ヘルスイノベーションパークとを有機的につなげた“湘南鎌倉総合病院オンデマンドバイオバンク構想”を紹介し、病院での切除検体、血液などを今後の日本発の創薬研究に役立てていく同プロジェクトの進捗状況を報告した。一般基礎医学研究部の宮﨑徹部長は、AIM(血中タンパク質の一種)を用いて慢性腎臓病の治療薬を開発している状況を報告した。
最後に小林院長が「臨床の場にいると、基礎研究の重要性を痛感します。今後は研究所間で研究協力を積極的に行い、医学の発展に寄与していきましょう」と鼓舞した。