徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)10月28日 月曜日 徳洲新聞 NO.1464 3面

リハビリテーション・ケア合同研究大会
徳洲会から6演題発表
多職種が多様な切り口

リハビリテーション・ケア合同研究大会が10月3日から2日間、山梨県内で開かれ、徳洲会グループから6演題の発表があった。看護師や理学療法士(PT)、介護福祉士など多職種が登壇し、多様な切り口での発表となった。

岡田PTは脳梗塞患者さんへのリハビリについて発表指導した中村・副看護部長(左)と発表者ら

千葉徳洲会病院の岡田雄大PTは「脳梗塞患者にFACTを用いて機能改善した一症例」と題し発表。脳卒中片麻痺患者さんに対し、FACT(体幹機能評価スケール)を用いた症例報告は少ないのが現状。発表ではFACTを用いた治療で体幹機能に改善が見られ、「ADL(日常生活動作)のさらなる向上と早期退院につなげていきたい」とまとめた。

南部徳洲会病院(沖縄県)と、その関連施設からは5演題の発表があった。同院の崎原早苗看護師は「看護師の睡眠に対するアセスメントの変化が患者に及ぼす影響に関する一考察」がテーマ。高齢者の不眠に対し、個別性を考慮した対策の具体例を提示、睡眠状況の改善が得られたとアピールした。

普天間恵子・介護福祉士は「排泄行動の自立へ向けてFIM評価を活用した援助」と題し発表。多職種の情報共有にFIM(機能的自立度評価表)を活用、患者さんが「しているADL」を把握しながら排泄行動の援助を行い、効果を上げたと報告した。

宮城成人・介護福祉士は通所リハビリでの「送迎支援システム導入による送迎調整の簡素化と職員間の共有」がテーマ。送迎支援システム「らくぴた送迎」の活用により、担当を2人体制から1人体制に変更。また残業時間の削減、相談件数の増加も果たしたと語気を強めた。

こくらクリニックの宮城太豪・介護福祉士のテーマは「見守り支援システムの導入の効果」。見守り支援システム「眠りSCAN」により、利用者さんの睡眠リズムを可視化、覚醒状態の把握や転倒防止につなげたことに加え、家族との共有にも役立てたと強調した。

同クリニック短期入所生活介護(ショートステイ)責任者の仲原祥吾・介護福祉士は「組織風土改革で経営改善~停滞ムードを一掃し、好循環サイクルへ」と題し発表。スタッフ一人ひとりの思いを聞くことで、職場内の相互理解を促進、医業収入の改善や新たな事業の構想に至ったことなどを解説した。

発表の支援をした中村啓介・同院副看護部長は「5人全員が初めての学会発表でした。学会参加者は施設形態も職種も多様で、リハビリやケアは退院後も地域や在宅で続いていくことが実感できます。とくに介護福祉士が発表し、学ぶことでモチベーションアップや業務実績の向上につながると考えます」と継続的な取り組みを期待した。

PAGE TOP

PAGE TOP