
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)09月02日 月曜日 徳洲新聞 NO.1456 2面
未来医療研究センター(東京都、一般社団法人徳洲会の子会社)はBuzzreach社が開発した「Study Works」システムを活用し、治験業務の効率化を図っている。同システムは、治験実施医療機関のCRC(治験コーディネーター)と治験依頼者(主に製薬メーカー)間の情報共有をサポートするもの。同センターは徳洲会グループの治験にかかわる業務を幅広く支援しており、5月から順次、治験を手がける徳洲会病院に同システムの導入を進めている。
治験業務をサポートする「Study Works」の画面イメージ
CRCは、治験に参加する患者さんのスケジュール管理や治験の進捗状況の把握、治験依頼者との業務調整などを担当する職種。これまでCRCと治験依頼者との連絡手段は、電話やメール、治験依頼者が指定するシステムなど多岐にわたり、患者さんの個人情報にも配慮しながら、スムーズな情報共有を図ることに課題があった。
「Study Works」はクラウド型の治験管理システム。CRCが同システムに入力した情報のうち、許可したものに限り治験依頼者がシステム上で確認できる。メッセージの送受信も可能だ。同センターの溝田忍サイトマネジメント部長は「治験依頼者ごとに連絡ツールを使い分ける必要がなく、スムーズに情報共有できます」と強調する。
また、同時並行で進めている複数の治験業務を一元管理することも可能。治験によって要する期間が数カ月から数年単位と異なるなか、従来、CRCは患者さんのスケジュール管理などに多大な労力を要していた。同システムであれば、来院スケジュールの管理はもちろん、必要に応じて関係者に連絡するタイミングなどをアラート通知することもできる。同部の片岡朱実次長は「進捗状況が可視化され、より円滑にタスク管理ができ、CRCの業務負担も軽減します」と指摘する。
すでに17病院で同システムの運用が始まっており、今年度内には30病院まで拡大する予定だ。効率的な治験業務の遂行をサポートし、患者さんの早期治療につなげていく構え。