徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)08月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1455 1面
医療法人徳洲会(医徳)は9月14日から2日間、湘南国際村センター(神奈川県)で「第2回徳洲会国際心臓血管セミナーin葉山」を開催する。会長は第1回に続き、浅井徹・湘南鎌倉総合病院(同)心臓血管外科統括部長兼病院長補佐。「Valvular Heart Disease and Cardiac Arrhythmia」(心臓弁膜症と不整脈)をメインテーマに、演者には徳洲会グループを含む国内外から循環器疾患領域の第一線で活躍する医師を多数招聘する。セミナーを通じ、循環器疾患診療に携わる医師の交流と関係強化、診療能力の向上、徳洲会グループの枠を越えた医療機関との連携拡大などを目指す。
「第1回徳洲会国際心臓血管セミナーin葉山」の様子
会場となる湘南国際村センター
セミナーは現地参加とWEB参加のハイブリッドで実施する。参加対象者は医師、看護師、コメディカル、学生と幅広く、現在、申し込み受け付け中。主催者は東上震一理事長、実行委員長は大橋壯樹・副理事長(名古屋徳洲会総合病院総長)。
今回は、新たに企画委員長を新田隆・医徳心臓血管外科顧問(羽生総合病院循環器統括顧問)、名誉会長を齋藤滋・湘南鎌倉病院心臓センター長と三角和雄・医徳専務理事(千葉西総合病院院長)が務める。さらに徳洲会病院の心臓血管外科や循環器内科などの医師74人が企画委員やアドバイザーとして参画、徳洲会グループを挙げて行う学術イベントとなっている。
会場のある葉山町は、同町に立地する葉山ハートセンターの呼びかけで、国内の徳洲会内外の循環器疾患診療に携わる医師らが集う「葉山ハートセミナー」をかつて開催したことがあり、徳洲会グループにとってシンボリックな場所でもある。
循環器診療は徳洲会グループの柱のひとつ。なかでも心臓大血管手術は、グループ全体で年間約3,000件を手がけ、国内の約5%を占める。また手術支援ロボットによる心臓弁膜症治療、不整脈に対するカテーテルアブレーション治療といった先進的な治療も積極的に実施している。
こうした徳洲会の強みを生かし、昨年、グループ創立50周年を記念して同セミナーを初開催した。
今回のセミナーでは、「心臓弁膜症と不整脈」をメインテーマに設定。浅井・統括部長は「外科、内科問わず循環器疾患に携わる多くの医療者が関心をもつ分野にしました」と説明する。プログラムは徳洲会プレセッション、セッション1~4、会長講演、スペシャルセッションを企画。合計38演題を日本、米国、インドネシア、中国の医師が発表し、うち25演題は徳洲会グループの医師が担当。徳洲会プレセッション以外は、日英同時通訳を行う。
徳洲会プレセッションは徳洲会病院の医師12人が登壇。心臓弁膜症や不整脈、自院の循環器疾患領域の取り組みについて発表する。
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セッション1~4はメインテーマを4つのカテゴリに大別して実施。セッション1のテーマは「Mitral Valve Valvular Disease」(僧帽弁疾患)、セッション2は「Aortic Valve Valvular Disease」(大動脈弁疾患)、セッション3は「Atrial fibrillation」(心房細動)、セッション4は「Treatment of refractory ventricular arrhythmias」(難治性心室性不整脈の治療)を企画している。
会長講演では浅井・統括部長が「最高水準、低侵襲の弁膜症治療を目指して」をテーマに登壇。2日目の最後にはスペシャルセッションとして三角院長が座長を務め、齋藤センター長らが講演を行う。参加者同士が交流する機会も積極的に設け、開催前日にはウェルカムパーティー、初日のプログラム終了後に懇親会を予定している。
インドネシアの国立ハラパンキタ循環器病センター(日本の国立循環器病研究センターに相当)など徳洲会とかかわりの深い海外の医療機関の医師による発表もプログラムに盛り込むなど、見どころ満載だ。