徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)08月05日 月曜日 徳洲新聞 NO.1452 3面
グループ全体の医療安全向上に向け説明する大坪部長
一般社団法人徳洲会(社徳)の大坪まゆ美・医療安全・質管理部長(徳洲会医療安全管理部会長)は徳洲会グループの医療安全・質管理について、一部を報告した。最初に、“後知恵バイアス”をテーマに解説。後知恵バイアスとは何らかの事象が起こった時に、「そうなると思った」、「そうなると予測できた」と思い込む心理的傾向で、過去の出来事を評価する方法に影響を及ぼすことを指摘。
とくにインシデントケースなどからは「なぜ誤ったのか」ではなく、「なぜそれを正しいと判断したのか」から原因・要因を検証することの大切さを強調した。
また、医療安全に関するグループ共通の研修動画について説明。全職種を対象に、さまざまなコンテンツの動画をつくり始めているとし、適宜、各内容をブラッシュアップしていく意向を明かした。動画は各15分程度とし、年1回の受講を想定。動画の内容や院内の状況をふまえながら、職員間でディスカッションすることにより、一層効果が高まると説いた。
医療安全に関する患者満足度調査にも触れ、検査や治療などに関する説明や、診察や治療検査前の本人確認について、各病院の昨年と一昨年の結果を示すとともに、回答者数が増えていることから患者さんの関心度が高いことなどを指摘。