徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)07月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1451 3面

「心臓外科は愛」という最初の言葉が今でも心に

医療法人徳洲会 副理事長 名古屋徳洲会総合病院 総長 大橋 壯樹(おおはしたけき)

徳田虎雄・名誉理事長と初めてお会いしたのは1997年、体操の大会が行われていたサンドーム福井でした。初対面でいきなり「心臓外科は愛だ」と言われ、何のことだか訳がわからないまま、福井から大阪、鹿児島に同行させていただきました。常人とは異なる言動に正直驚き、またそれとは裏腹に、私に対しては、にこやかな優しい顔で多くのお話をしていただいたことに感動しました。

名古屋徳洲会総合病院に入職して3年後に徳田先生から突然、電話があり「日報を見ているが頑張っているな。粘り勝ちだ」と褒めていただきました。これが2回目にお話しした機会でしたが、自分のことのように喜んでいただき、その時の苦労をすべて忘れました。病院の運営などに関して不甲斐ないこと、謝らなければならないこともたくさんありましたが、会うたびに、にこやかな顔で心に染みる言葉をいただき、元気になって勇気をもらい、名古屋に帰って来たことを思い出します。

「今度こそは意見をしよう」と徳田先生に会いに行った時、文字盤で「お前とは同志だ」と言われ、何も言えず涙とともに帰りましたが、これが私への最後の言葉となりました。

徳田先生と一緒にいると、すべての仲間が血湧き肉躍る気持ちになったに違いありません。まさに波乱万丈、奇想天外、弱きを助け強きをくじく、痛快この上ない人生を過ごされました。にこやかな目で私を見る時、「お前も人生を楽しめ」と言っているように見えました。徳田先生と出会い、徳洲会で多くの仲間と出会い、感謝の気持ちしかありません。「心臓外科は愛だ」という最初の言葉は、今でも謙虚に身に染み付いています。

徳洲会の原点の徳之島で安らかにお眠りください。そして、いつまでも徳洲会を見守ってください。

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