徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)07月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1451 3面

今もなお精神的支柱であり続けることに感謝

医療法人徳洲会 副理事長 八尾徳洲会総合病院(大阪府) 総長 福田 貢(ふくだこう)

徳田虎雄・名誉理事長、ここまで私たちをお導きいただき、本当にありがとうございました。今もなお、私たちの精神的支柱であり続けていただいていることに対し、深く感謝を申し上げます。

徳田先生の著書『生命だけは平等だ』を手にしたのは1979年夏であり、これがお人柄に触れた最初の機会でした。この中で生きがい、生活感、人の運・不運、歴史観、人生の目標など多くの教訓をいただきました。先生への共感は徳洲会への強い興味に変わり、私は81年、八尾徳洲会病院(現・八尾徳洲会総合病院)に研修医として入職しました。当時は新病院の開設が続き、私も他院の応援派遣期間にあったある日、徳田先生は突然、八尾病院の院長を解任されました。医療への高い理想を語り、当直の現場を共にした院長が「患者さんのことを頼む」と電話のみ。創生期とはいえ、突然の院長解任と応援継続の要請は理不尽な出来事でした。

組織の有様に対する不信と自身のアカデミズムの欠如に嫌気がさし、84年春に退職願を提出しました。最後になるはずの休日当直の朝のこと、徳田先生が突然、当院を訪問されました。「福田、お前何考えとるんや」に始まり、私も説明なき院長解任劇、粗悪な医療を提供しているのではないかという不安、研修医を労働力として位置付けることへの不満など、思いの限りをぶつけました。4時間にわたる徳田先生との初発のバトルでしたが、気が付けば先生への敬意をさらに深めていました。国政に出た際は、先生よりふたつのご指示「人に頭を下げることを学べ」、「お前は福島(現・最高顧問)のような人間になれ」をいただきました。今になって先生の意図が身に染みます。徳田先生からご指導や、多くの優れた人々との出会いの機会をいただきましたこと、重ねて感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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