徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)07月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1451 1面
2006年に開設したソフィア徳田病院
2000年、徳田虎雄理事長(当時)がイスラエルを視察のため訪問した時の話。イスラエル政府の閣僚らが徳田理事長と会談した際、「傷ついたイスラエル兵士を診る病院をつくってほしい」と要請した。これに対し徳田理事長は、「No」の一言。ざわめく閣僚らを前に、言葉を継いで、「傷ついたパレスチナの人々も診る病院でなくてはなりません。生命だけは平等だから!」と言い放った。
これを聞き、閣僚らは水を打ったように静まり返ったという。
06年、ブルガリアの首都ソフィアに1,016床のソフィア徳田病院がオープン。徳田理事長が同国の大統領からの要請に応じ、徳洲会グループを挙げて、当時、欧州最貧国と言われたブルガリアに、東欧一の近代的な病院をつくり上げた。単に病院を建設するだけでなく、皆保険制度の導入など医療アクセス面の環境整備にも尽力した。
「なぜブルガリアに、あんな大きな病院をつくったのですか?」と問われた徳田理事長。「愛だ!ブルガリア愛だ」と即答したという。