徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)07月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1451 1面
お別れの会で記帳・焼香・拝顔し、ご遺体に手を合わせる東上理事長
徳田虎雄・名誉理事長の「お別れの会」が7月21日、故郷の徳之島で開かれた。主催は徳田家。近親者のみで式典を行った後、一般の方の弔問を受け付けた。地元の方はもちろん、島外からも多くの方が訪れ、午後1時から8時まで約1,400人が徳田・名誉理事長との別れを惜しんだ。
参列した東上震一理事長は「徳田先生の取り組みは、日本の医療提供のあり方を変えました。断らない医療、救急医療、離島・へき地医療など、行政がやりきれなかった部分です。名実ともに、徳田先生の言う“医療改革”だったと思います」と吐露。続けて「徳田先生は、あまりに巨大で、まねすることはできませんが、先生の思いと医療に対する考え方を徳洲会という形で受け継ぎ、もっと世の中のためになるように成長させていくのが私たちの務めであると、ご遺影を見ながら思いを新たにしました」と語気を強めた。
一般の方からは「島に病院をつくってくださり、本当に感謝しかありません」、「奄美からこれほどの方は、もう出てこないでしょう」といった声が多く聞かれた。
埋葬は翌22日。墓地までの移送途中、徳之島徳洲会病院前で、ご遺体を乗せた車が数分間停車。玄関先で待機していた同院の職員や患者さんが手を合わせていた。一部の職員が1980年代に創作された徳田・名誉理事長の応援歌を歌い出すと、周囲から自然と手拍子が起こり、徳田・名誉理事長に対する感謝や功績を称える言葉が寄せられた。
徳之島病院の玄関前で最後の別れを惜しむ職員と患者さん離島と沖縄の徳洲会16施設で献花台を設置(写真は奄美大島の笠利病院)
徳田・名誉理事長を偲び、徳洲会グループの離島・沖縄ブロック16施設(病院、診療所、介護老人保健施設)は7月16日から1週間、それぞれ献花台を設置した。いずれも午前9時~午後5時までを受け付け時間とし、合計で5,000人超が記帳、花を手向けた。奄美大島にある名瀬徳洲会病院の大久保吉章・事務部長と沖縄県にある中部徳洲会病院の呉屋済仁・事務局長は「各地域に病院をつくってくださったことへの感謝や敬意、また地域の方からも数多くの問い合わせをいただいたことから、各施設に呼びかけて設置しました」。
他のグループ施設でも独自に献花台を設けたところもあった。