
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)07月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1449 2面
宇治徳洲会病院(京都府)は院内で第27回地域医療連携の会を開いた。地域の診療所医師らとの連携強化を目的としたイベント。今回は、4月1日付けで同院が徳洲会で初めて高度救命救急センターに指定されたことを記念し、規模を拡大して行った。
高度救命救急センターとして自院の体制や環境を説明する末吉院長
通常、参加対象者は地域の診療所医師だが、今回は消防関係者を加えるとともに、来賓として松村淳子・宇治市長、宇治久世医師会の堀内房成会長、綴喜医師会の安田美希生会長、相楽医師会の岸田秀樹会長の4人を招いた。
当日は来賓による挨拶、4月に入職した医師・歯科医師の紹介後、末吉院長が「高度救命救急センターとしての当院の役割と今後」と題し講演。高度救命救急センターについて説明し、主に広範囲熱傷や四肢接合、急性中毒といった特殊疾病への対応が求められること、民間病院では全国で2番目に指定されたことなどを示した。
特殊疾病の実績などを提示するなかで、とくに毒薬物分析に対して「無機・有機を調べ、短期間で原因を同定し、他施設との連携を含め治療方針を出せるのが高度救命救急センターのひとつの大事な機能」と強調した。
救急応需体制も説明。動線や設備など特徴をアピールした。
最後に、病院全体の近未来像を示唆。①急性期病院としての完成を引き続き目指す、②地域包括ケアシステムの整備、③医療人の教育拠点──の3本柱を挙げ、宇治病院と新設するリハビリテーション病院、六地蔵総合病院(京都府)の3病院で、急性期とその後方2病院がそろうこと、後方施設として介護老人保健施設(老健)、サービス付き高齢者向け住宅、看護小規模多機能型居宅介護、訪問看護ステーションなどを展開していることを紹介。
新たな老健や、介護医療院などを手がける意向も示し、高度急性期から在宅までを充実させる取り組みに意欲を見せた。また、来年3月には臨床教育センターが完成する予定も明かした。
続いて、三木健児・副院長兼救急総合診療科部長が「当院における新型コロナウイルス感染症診療とVV-ECMO」と題し講演。コロナ禍の際、院内ゾーニング(区分け)の見直しや独自の疑似症定義設定、ワクチン接種方法の工夫などにより、外来から入院、予防医療まで病院一丸となって対応できたことを示した。
また、1995年に導入し始め、経験が豊富だったECMO(体外式膜型人工肺)が、うまく活用できたことも報告した。