徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)07月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1448 3面

徳洲会消化器内科部会
知見共有し診療スキル向上
ENDO CLUB学術集会に71人参加

徳洲会消化器内科部会は6月22日、第12回ENDO CLUB学術集会を沖縄県で開催した。同学術集会は消化器内視鏡に関する知識・技術の向上や、グループ内の連携強化・情報共有が目的だ。過去最多となる31演題の一般演題に加え、外部講師を招聘し、内視鏡AI(人工知能)や、直視型超音波内視鏡による胃・膵がん検診に関する特別講演など、充実したプログラムを実施。消化器内視鏡診療に携わる医師など71人が参加し、活発に質疑応答を行った。

全国から71人が参加し研鑽

徳洲会グループは医療の質向上などにより、患者さんに一層貢献していくため、東上震一理事長の後押しを受け各部会が活動を活発化させている。

学術集会では当番世話人を務めた中部徳洲会病院(沖縄県)の仲間直崇・消化器内科部長が司会を担い、部会長である神戸徳洲会病院の尾野亘院長が開会挨拶。「今回も、とても多くの方々に参加いただき、特別講演の先生方には沖縄までご足労いただきました。一般演題は過去最多の31演題と盛りだくさんです。ぜひ今日得たことを明日からの診療に生かしてください」と呼びかけた。

「明日からの診療に生かしてください」と尾野部会長

はじめに特別講演を実施。AIメディカルサービスの多田智裕CEO(最高経営責任者)が「世界に挑戦する日本の内視鏡AI」をテーマに講演を行った。同社は3月、徳洲会も開発に協力した胃内視鏡検査画像から病変候補を検出するAI診断支援ソフトを発売。検出精度など概要を紹介し「これからバージョンアップを図りながら、国内外で内視鏡AIの発展に努めていきます」と意気込みを語った。

内視鏡AIについて発表する多田CEO

続いて、飯塚病院の赤星和也・特任副院長が「イノベーションが切り開く未来の消化器病診療~Clutch Cutterと直視型超音波内視鏡~」をテーマに講演。赤星・特任副院長は直視型超音波内視鏡(EUS)を用いた一期的胃癌膵癌検診法やESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)用デバイスであるClutch Cutter(把持型はさみ鉗子)の考案者だ。

直視型超音波内視鏡など解説する赤星・特任副院長

直視型EUSを用いた胃がん・膵がんドックの取り組みなど紹介し、Clutch Cutterについて「ESDの切開・剝離・止血の全過程をワンデバイスで完結でき、手技は生検と同様の操作で安全に進めることができます」とアピールした。

一般演題は17病院から計31演題。テーマはIBD(炎症性腸疾患)診療やESDパス、Japan Endoscopy Team(JET)、新型ディスポーザブル内視鏡、24時間消化器相談体制、膵がん研究、困難症例を含む教育的価値の高い症例報告など多岐にわたった。終了後、次回の当番世話人である出雲徳洲会病院(島根県)の結城美佳・消化器内科部長が閉会挨拶を行った。

懇親会では安富祖久明・最高顧問が乾杯の挨拶に立ち、「若い先生方の発表が多く、質疑応答も活発で、とても素晴らしい学術集会でした。医師が少ない病院で苦労がうかがえる発表もありましたが、一方で徳洲会50年の歴史では、たとえば尾野先生が岸和田病院で消化器内科医を集めて応援派遣する仕組みを確立してきました。人と同様に組織も苦労を乗り越えて成長していくことをあらためて感じることができました」と学術集会を振り返った。

次回は来年6月21日に島根県で開催予定。

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