
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)06月03日 月曜日 徳洲新聞 NO.1443 4面
「アピアランスを二の次にしない」と神保部長
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)乳腺外科は、化学療法を受ける患者さんのうち希望者に対し、「PAXMAN」による頭皮冷却を行い、脱毛予防をしている(自由診療)。実施施設は全国に40施設、徳洲会グループでは同院と札幌徳洲会病院。
湘南鎌倉病院がPAXMANを導入したのは、乳がん罹患率のピークが40代後半から50代前半と比較的若いこと、治療に脱毛の副作用がある抗がん剤を使用することが背景にある。一般的には化学療法終了後に脱毛は回復するが、なかには部分的に回復しなかったり髪質が変化したりもする。
頭皮冷却をしながら読書などをすることも可能
化学療法は、体内で急速に分裂するすべての細胞を標的にしており、毛包(毛の根本)にある毛母細胞もこれに含む。そこで頭皮冷却により血管を収縮させ、代謝を下げることで、抗がん剤の頭部への流入を抑制、毛包に与えるダメージを防ぐ。
頭皮冷却は抗がん剤投与の30分前から始まり、投与後も90分間持続。この間、読書やスマートフォン操作など自由に過ごせる。ただし、約-4℃のクーラント液(冷却水)をキャップに循環させるため、少数だが頭痛などにより、治療を継続できないケースもある。同院で頭皮冷却を受けた30代の患者さんは、「現在、化学療法も終盤ですが、脱毛が少ないことを実感しています」と満足げだ。
神保健二郎・乳腺外科部長は「今は乳腺外科のみで対応していますが、婦人科も準備を進めているようです。アピアランス(容貌)を二の次にはせず、予防する選択肢があるということを伝えていきたいと思います」と意気込んでいる。