徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)06月03日 月曜日 徳洲新聞 NO.1443 3面

横浜日野病院
手厚い入院医療提供
精神科急性期治療病棟が順調

「病棟を有効活用し患者さんに貢献していきたい」と馬場院長

徳洲会グループ唯一の精神科単科病院として地域の精神科医療に貢献している横浜日野病院(神奈川県)は、2023年2月の新病院オープン時に認知症治療病棟を開設したのに続き、同12月には新たに精神科急性期治療病棟(40床)を開設し、病院機能の向上に尽力している。

精神科急性期治療病棟は精神保健指定医と、精神保健福祉士または公認心理士の配属や、患者さんの人数に応じた看護師の配属、病棟への隔離室設置など施設基準がある。また、延べ入院日数の4割以上が新規入院患者さんの延べ入院日数であること、入院患者さんの4割以上が3カ月以内に退院し、在宅(自宅や施設など)に移行するといった運用面の規定もある。

ケアに必要な患者さんの情報を共有する精神科急性期治療病棟のスタッフ

馬場淳臣院長は「急性期に多くの医療資源を投入し、できる限り早く患者さんに良くなっていただき、住み慣れた在宅へと退院に導くという流れは、精神科の診療現場でも他の診療科と同様に推進されています。こうした背景のもと、当院では従来以上に手厚い入院医療を提供していくために、精神科急性期治療病棟を開設しました」と説明する。

たとえば統合失調症の急性増悪により、幻覚・妄想など強い症状が表れた場合や、うつ病が昂進して体調が悪化したり希死念慮が強まったりしたケースなどで、同病棟が受け皿となる。入院時、その後は適宜、医師、看護師、精神保健福祉士(PSW)によるカンファレンスを開き、退院に向けて診療・ケアの方針を検討する。

入院後は、精神療法や薬物療法、環境調整を行い、症状をコントロールしながら退院を目指す。馬場院長は応援診療などで不在にしている時以外は、毎日午前中に看護師とともに回診を行い、患者さんへの声かけや体調確認に努めている。

「地域の医療機関や施設からの紹介も増えてきました。身体合併症を発症し当院では対応が難しい場合もありますが、そのような時には徳洲会グループ病院をはじめ地域の医療機関と連携して対応しています」と馬場院長。庄内余目病院(山形県)と館山病院(千葉県)で定期的に応援診療を行っており、山北徳洲会病院(新潟県)や屋久島徳洲会病院(鹿児島県)も支援している。

今後はIT(情報技術)を活用した遠隔診療支援の可能性も模索していく考えだ。「仲間を増やしながら病棟を有効活用し、患者さんのために貢献していきたい」と抱負を語っている。

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