
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)06月03日 月曜日 徳洲新聞 NO.1443 2面

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の感染者数が急増している。STSSはこれまでも増加傾向にあったが、5月19日時点での報告数が891人(速報値)と、すでに過去最多だった昨年1年間の感染者数941人(同)に迫る勢いだ。
STSSの特徴は急激かつ劇的に症状が悪化する点。発症から数十時間内に軟部組織壊死、多臓器不全、呼吸不全、ショック症状など引き起こし、致死率は3割に達する。溶血性レンサ球菌感染症は通常、喉の炎症など引き起こすが、何らかの原因で劇症型に変異すると、深刻な症状をもたらす。初期症状は頭痛、発熱、消化管症状、手足の痛みなどだが、前駆症状がない場合もある。
感染経路は飛沫と、皮膚の小さな傷口など。足指などの小さな傷から菌が入り、その部分が腫脹、疼痛を生み、皮膚の壊死が急速に進行していくこともある。全年齢に発症するが、とくに30歳以上の大人に多い。免疫不全などなくても発症するため、基礎疾患がない場合も要注意だ。感染対策としては通常の手洗いやマスクなどに加え、傷口を汚い手で触らない、小さくても傷があればプールや不特定多数が利用する浴場は避けるなど対策が必要だ。