
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)05月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1441 2面

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は、これまで手薄だった事務職員への教育・支援体制の充実や採用プロセスの改善を図っており、離職率の低下につながるなど成果を上げている。
同院は2020年10月に人材開発室を設置。同室の立ち上げに尽力した石田亜紗子・人事課課長補佐は「職員が成長し続けられる環境を用意することを業務の最優先に掲げました。病院は“人がすべて”であり、“職員の成長が病院の成長”と考え、さまざまな施策を実施してきました」と振り返る。22年9月からは同室が採用活動も担当。
具体的には、まず事務職員の離職につながる課題を抽出。本人の希望と実際の業務とのミスマッチや、コミュニケーションの希薄さによるエンゲージメント(所属組織への愛着心)の低下が課題であると分析した。
対策として、ミスマッチを減らすため就職説明会(先輩との交流会)やインターンシップ、個別病院見学会、職場体験などを通じ、採用時から入職前になるべく多くの情報提供に注力。
また、採用後の人材育成・支援の仕組みとして、入職後3カ月ごとに人事課によるフォローアップ面談や、透明性のある評価制度(360度フィードバックなど)の構築、各種研修の充実、事務職交流会、部署紹介レター発行、交換研修、柔軟な配置換えなど矢継ぎ早に実施した。
こうした取り組みが奏効し、新卒入職者のうち1年以内離職率は20年度約36%から、21年度約7%、22年度約9%、23年度約7%と大幅に減少。石田・課長補佐は「こまめな面談の実施や、『自分が評価されている』と思ってもらえると、満足度は上がり離職防止につながります」と指摘する。
増渕美緒・人事課副主任と渡部由紀子・人事課職員は「新卒向け説明会の一環で催している先輩職員との交流会では『年齢の近い職員からリアルな話を聞くことができて参考になった』など感想が聞かれ好評です」と意気盛んだ。今後は2年目以降の職員に対する研修も体系的に実施していく予定。