徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)05月07日 火曜日 徳洲新聞 NO.1439 3面

徳洲会医療安全管理部会が全国会議
良い医療安全文化醸成へ
インシデントレポート上げる習慣を

徳洲会医療安全管理部会は3月9日、湘南鎌倉医療大学(神奈川県)で2023年度全国会議を開いた。グループ病院の医療安全管理者、医療安全管理専任医師が参集し、部会内の各ブロックやワーキンググループ(WG)の活動報告、転倒転落防止などをテーマとするパネルディスカッションを通じ、医療安全管理を向上するための情報共有や意見交換を行った。

医師や看護師中心に医療安全に携わるスタッフが研鑽

会議は、部会長の大坪まゆ美・一般社団法人徳洲会(社徳)医療安全・質管理部長、医療法人徳洲会(医徳)最高顧問の福島安義・学校法人徳洲会理事長(NPO法人TMAT理事長)の挨拶でスタート。その後、副部会長の上野正子・福岡徳洲会病院医療安全管理者(看護師長)が部会内の各ブロックやWGの23年度活動を報告した。

各ブロックの報告では、23年度の目標や活動計画、それらに対する結果、課題を示唆。施設間での相互評価、患者誤認、転倒転落、事故報告、安全管理者のスキルアップなど、さまざまなテーマが挙がった。また、個々の病院の工夫も紹介。転倒・転落対策として、①ベッドに備え付けている離床センサーの設定を毎日確認するとともに、センサーが作動して3分以内の対応を目標にしている、②患者さんに応じて転倒・転落の危険度をベッドサイドに表示している、③救急のチェックリストに「転倒・転落アセスメントシート」を取り入れ、入院時に情報共有と注意喚起を図っている――などを示し、他の施設でも取り入れることを推奨した。

WGでは、「医療の質標準化」、「転倒転落防止対策」、「インシデントレポートシステム」の各グループについて報告。手順や手順書、システムの変更などを説明した。

事故レベルに応じた報告・確認体制必要

今回はふたつのテーマでパネルディスカッションも行った。まず「医療安全管理専任医師の役割」では、医徳の野村岳志・周術期医療地域支援室長が座長、茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)の曽根辰巳・内科部長兼検査科部長、湘南大磯病院(同)の権藤学司院長(当時は湘南鎌倉総合病院副院長)、宇治徳洲会病院(京都府)の久保田良浩副院長がパネリストとして登壇。

各病院の医療安全管理専任医師として自院の医療安全管理に関する体制や活動を説明し、苦心したエピソードや工夫などを紹介した。また、質疑応答で、医師を含め医療安全に関する報告を適切に行う組織風土の醸成には、インシデントレポートを上げる習慣や、報告に対して、きちんとフィードバックする大切さを指摘する意見が上がった。

「転倒・転落防止」では、上野・副部会長が進行役、杉山良子・転倒転落研究会(RoomT2)代表(パラマウントベッド顧問)、菅野浩・済生会横浜市東部病院薬剤部部長、佐藤一彦・東京西徳洲会病院院長がパネリストを務め、それぞれ経験や自院の取り組みなどを紹介。

質疑応答では、転倒・転落の分析や対策を行うポイントとして「体制づくり」が挙がり、「WGなど院内に設置している担当組織の権威付け」、「事故レベルに応じた報告・確認体制」といった意見が寄せられた。

最後に、社徳の野口幸洋・医療安全・質管理部課長が部会内の「重大事故等検討分科会」について構成メンバーや活動内容を説明し、終了した。

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