
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)04月30日 火曜日 徳洲新聞 NO.1438 4面
松元 陽一 岸和田徳洲会病院副院長(小児科) 日本小児科学会専門医、日本救急医学会専門医、厚生労働省臨床研修指導医
A. お答えします。
1週間以上その状態が続くなら、起立性調節障害かもしれません。他の疾患との鑑別も必要ですから、まずは小児科を受診してみてください。
もともと全身に血液を送る能力の弱い人が一定数いますが、ふだん、それを自律神経が補っています。しかし思春期は自律神経の調節機能が悪くなるため、脳や身体に送られる血流が低下し、朝、起きるのが困難になります。さぼっているように見えますが、疾患なので気合や根性だけではどうしようもありません。
治療法は生活指導と薬物療法です。まずは規則正しい生活、水分摂取、適度な塩分接種、急な姿勢変化を避ける(朝起きる時もゆっくり)など心がけましょう。生活指導でも効果が出ない場合は薬物療法を視野に入れますが、効果が出るまで1カ月程度の時間がかかります。焦らず、じっくり向き合っていくしかありません。
学校は2時限目、3時限目から登校できるなら、学校と話し合って、そのようにしてもらうなど、勉強と治療の両立ができるよう、ご家族や学校関係者、友人など周囲が疾患を理解し、配慮することが大切です。