
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)04月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1437 2面

小林製薬の紅麹を原料としたサプリメントによって、延べ233人が入院、5人が死亡する事態となっている(4月15日時点、同社調べ)。原因については特定のロットのサプリ服用者に被害が多く、同ロットからプベルル酸(青カビ由来の天然化合物)を検出したものの、原因物質は、いまだ特定されていない。
日本腎臓学会は医療機関に対し同サプリによる腎障害に関するアンケート調査を実施。同被害で登録のあった95症例の半数以上で、初期症状は倦怠感や食欲不振、尿の異常、腎機能障害が見られ、腹部症状や体重減少を訴える例もあった。服用期間は約4割が1年以上である一方、1、2カ月の服用でも症状が出たケースがあり、短期であっても注意が必要だ。
主な治療法は約75%が服用中止のみで、約25%がステロイド治療など。透析療法に至ったのは3例、うち2例は透析離脱済み、残り1例は透析導入と同剤との関連性が薄いとの報告が上がっている。服用中止のみで症状が軽減するケースも多く、違和感を覚えた場合、まず服用中止し、医療機関に相談することが大切だ。
死亡例のうち3例は、がんや高血圧、高脂血症など既往歴があった。今回の件は原因物質が外部から混入したと見られる特殊例だが、既往歴がある場合は影響が大きいため、サプリなどは服用前に医師や薬剤師に相談を。