
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)04月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1437 1面
「徳洲会グループから新たなエビデンスを発信したい」と市田部長
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の市田親正・消化器病センター部長の「内視鏡止血後の食道静脈瘤破裂患者における予防的抗菌薬投与の有効性は確認できず~国際的な治療ガイドラインの見直しの必要性を報告~」と題する原著論文が、査読付き英文雑誌『World Journal of Gastroenterology』に掲載された。
同研究は徳洲会メディカルデータベース(TMD)を用い、同種の研究としては過去最大規模で実施。内視鏡止血後の食道静脈瘤破裂患者さんへの予防的抗菌薬投与は、近年のエビデンス(科学的根拠)が不足しているにもかかわらず世界中で広く行われているが、不必要な抗菌薬の使用は避けるべきであり、これに関する明確なエビデンスの構築が急務となっている。同研究では、同患者さんへの予防的抗菌薬投与の有効性が確認できなかったことを示し、世界的な診療ガイドラインの見直しが必要であると言及した。
市田部長は2022年4月から、横浜市立大学大学院メディカルサイエンス学部ヘルスデータサイエンス専攻で学んでおり、共著を含め2年間で25本の論文を発表。こうした実績が認められ、23年6月には日本消化管学会の「大腸憩室症(憩室出血・憩室炎)」ガイドライン副委員長に就いた。「徳洲会グループでは臨床的な疑問をもちながらも、どのように臨床研究をすればよいのか、わからない先生が多くいると思います。TMDを活用し、ぜひ一緒に研究できればうれしいです」と呼びかけている。