徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)04月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1435 4面
入院前面談では患者さんに寄り添い不安の軽減にも努める
大垣徳洲会病院(岐阜県)は入退院支援室を開設してから1年が経過した。予約入院の患者さんに対する入院前面談を通じた外来時からの支援や、服薬中の薬剤・利用中のサービス・既往歴などの確認、入院生活の説明、退院困難例に早期介入するためのスクリーニング(ふるい分け)などを実践。電子カルテへの入力を含め多岐にわたる業務を担うことで、適切な入退院支援の推進とともに、外来や病棟の看護師の業務負担軽減につながるなど成果を上げている。
同室は①患者さんや家族が安心して退院できるよう、退院後の診療・ケアの継続と安全な療養環境の確保、②院内多職種、地域の保健・医療・福祉サービスの関係機関と密な連携を図り、入院早期から計画的な退院支援を実施、③地域の関係機関と顔の見える関係づくりに努め、在宅での療養生活のため「架け橋」の役割を担う――などを目的に開設し、2人の入退院支援看護師と5人のMSW(医療ソーシャルワーカー)で活動。
HCU(高度治療室)や脳外科病棟、整形外科病棟、循環器・外科・乳腺混合病棟、内科病棟など各病棟に担当者を配置し、カンファレンスへの参加や、意思決定支援、転院や施設・在宅を含めた退院調整などを多職種と連携して行っている。
同室の戸田雪菜・入退院支援看護師は「入院が決まった患者さんに外来時から支援を開始することで、入院時には病棟看護師と情報の共有が可能です。そうすることで、より患者さんの状態に合わせたケアの提供も可能になっています」とアピール。