徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)04月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1435 2面
一般社団法人徳洲会(社徳)は3月30日から2日間、千葉県で3月度の徳洲会グループ医療経営戦略セミナーを開いた。2月度経営分析では、医業収益、医業利益ともに改善傾向が見られたが、税引き前利益は厳しく、各病院幹部にあらためて経費の節減を求めた。
「医療講演などをコロナ禍前のレベルに早く戻すように」と大橋・副理事長
税引き前利益は前月比、前年同月比ともにマイナスだった。大橋壯樹・副理事長は要因として支出の伸びを挙げ、とくに医薬品費や医療消耗品費、その他経費の影響を指摘し、それぞれ適正化するよう呼びかけた。患者数については外来、紹介、救急、入院のいずれも前年同月比プラスだった。形態別では、とくに介護老人保健施設が改善を示した。
途中、運営状況が堅調な病院として宇治徳洲会病院(京都府)、中部徳洲会病院(沖縄県)、大垣徳洲会病院(岐阜県)、武蔵野徳洲会病院(東京都)の4病院が自院の工夫や取り組みを紹介する場面もあった。
大橋・副理事長は例年、春~夏頃はグループ全体の運営状況が厳しくなる傾向を指摘。経費の見直し以外にも、病床利用率の向上、外来の増加、手術枠・手術施行体制の整備・拡充などを目標に掲げ、さらなる奮起を促した。マーケティング活動にも触れ、年度替わりで人の入れ替わりが起こりやすい時期であることから、とくに近隣の消防署や医療機関、企業などへの訪問活動を積極的に行うよう要請した。医療講演を含め、活動ペースをコロナ禍前のレベルに早く戻すように訴えかけた。