徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)04月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1434 2面

羽生病院が竣工式
新棟増築し機能強化
回復期リハビリ病棟など80床

竣工式を行い、気持ちを新たに一層の地域貢献を宣言 完成した新棟(西館)。奥の建物が本館

羽生病院は4月1日、従来の311床から80床増床し391床(許可病床)となった。増床の内訳は、回復期リハビリ病棟40床、HCU(高度治療室)24床、地域包括ケア病棟16床。増床を機に病棟再編を行い、本館内の障害者病棟40床を新棟の3階に移し、新たに開設する回復期リハビリ病棟が新棟2階に入る。HCUや地域包括ケア病棟は本館内に入る。新棟は「西館」と名付けた。

1階には、同院から直線距離で約2km離れた職員向けの「こぐま保育園」が移転、利便性が向上する。また、羽生市と連携して病児保育室(はねの家)を新たに開始。

同院は新型コロナ感染症に対応してきた経験を生かし、西館には設計段階から感染対応を盛り込んだ。具体的には、パンデミック(感染症の世界的大流行)発生時には3階病棟を感染対応病棟として運用することを想定し、ゾーニング(区域分け)を行いやすいよう、天井にレールを敷設し、ふだんは壁面内に収納した仕切り板で完全にエリアを分割できる仕掛けを施した。

病棟全体が陰圧環境となる空調システムも導入、同病棟内にはECMO(体外式膜型人工肺)装置を入れることができる広い観察室や、LDR(分娩室)も設けた。

竣工式の神事後、挨拶に立った医療法人徳洲会(医徳)の東上震一理事長は「羽生病院はコロナ禍にいち早く別棟の専用病棟を建設し、ECMOをはじめ高度な医療を提供しながら、患者さんの受け入れに尽力してきました。同じ徳洲会の仲間として、とても誇らしいことです」と同院のコロナ対応に言及。

「徳田虎雄・名誉理事長が創設した徳洲会という社会運動には完成形がありません。羽生病院の成長を見ても、そう思います。徳洲会は各地で地域に根付きながら、力を合わせて患者さんのために最大限に尽くしていきたいと考えています」と決意を新たにした。

続いて、医徳の松本裕史・専務理事(羽生病院総長)は「徳田・名誉理事長から『新築移転が君の最後の仕事だ』と言われ、院長在任中の2018年5月に実現できました。今回、80床の増床を行い、機能強化を図りましたが、これで終わりではありません。新たに開設した病棟を有効活用し、さらに地域医療の向上のため当院を発展させていくことが肝要です」と力を込め、これまでの支援と協力に謝意を表した。

髙橋暁行院長は「朝礼などで当院の職員にも伝えていますが、私たちの仕事は『地域に対する社会貢献』だと考えています。徳洲会の理念にのっとり、切れ目のない医療提供を行って、地域の方々の健康と生命、安心・安全を守るため、これからも努力していきます」と誓った。

この後、河田晃明・羽生市長、諸井真英・埼玉県議会議員、太田万郷・羽生市医師会長が来賓挨拶を行い、竣工式後には同院健康友の会の会員や地域の医療・介護・福祉関係者などを対象に内覧会を実施した。

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