徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)03月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1433 3面
実際の手術室と同等の設備・環境でトレーニング(写真手前の4人が福岡病院の医師) 車両はモバイルトレーニングラボ(MTL)という名称。同社にとってアジア圏で1台保有
福岡徳洲会病院はリードレスペースメーカ植え込み術の術者資格を得るための研修を実施した。リードレスペースメーカは、脈が遅くなる徐脈性不整脈の治療で使用する医療機器。カテーテルで本体そのものを心臓に直接植え込む。2017年に保険適用となったが、実施するには施設や術者に定められている一定の要件をクリアしなければならない。
同院の研修もその一環。研修を受けていない循環器内科医師4人が参加した。研修は同機器の製造販売業者が主催し、病院敷地内の駐車場にトレーラーを設置して実施。コンテナ内部がトレーニングスペースになっており、受講者は講師(医師)の指導の下、X線透視装置を使いながら、心臓のモデルにリードレスペースメーカを留置するなど治療のポイントを学んだ。
「通常、研修は県外にある業者の教育センターで行うそうですが、このスタイルであれば診療に穴を空けることなく参加できるのでありがたいです」と江頭興一医師。