徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)03月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1433 1面
グランプリ講演後に賞状と副賞を受け取る土屋副室長(左)
武蔵野徳洲会病院(東京都)と千葉西総合病院は「第1回患者さんのための見た目にも美味しい病院食コンテスト」で、それぞれグランプリ、準グランプリを受賞した。同コンテストは病院食への関心を高めることなどを目的に、日本臨床栄養代謝学会が2023年度に初開催した企画。
武蔵野病院のグランプリ作品「夏の食欲不振を吹き飛ばすスタミナ御膳」
“美味しく、栄養バランスが良く、見栄えも良い”病院食のレシピを、「クックサーブ(調理した料理を盛り付け、すぐに提供する)」と「クックチル(加熱調理した料理を0~3℃のチルド状態で保管し、食事の提供直前に再加熱して盛り付ける)・ニュークックチル(加熱調理した料理をチルド状態で盛り付け保管し、食事の提供直前に再加熱する)」の2部門で募集、受賞メニューを決定する。
千葉西病院の栄養管理科メンバー(写真中央が廣木主任、右端が齋藤・管理栄養士)
応募は2職種以上かつ4人以上のチームでなければならない。事前に1次審査を通過した31作品から同学会員がWEB投票を行った。
武蔵野病院は提供前に加熱する手間が不要なクックサーブの利点を生かしたメニューで構成。土屋輝幸・栄養管理室副室長は「当院でも人気のある、見た目も華やかなちらし寿司で挑戦しました。彩りなど日々の食事提供で工夫していたことが評価されてうれしいです」と笑顔。
千葉西病院の準グランプリ作品「千葉県の特産物で心温まるクリスマスメニュー」
千葉西病院の廣木眞人・栄養管理科主任(調理師)は「ニュークックチルの特性を生かし、味が入りやすい食材、調理法を工夫した献立にしました」と説明。齋藤広美・管理栄養士は「地元の食材を生かすなど、議論しながらレシピを決めました。目でも美味しさが感じられる食事づくりに、これからも注力します」と気持ちを新たにしていた。
土屋副室長は2月に開催された第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会(JSPEN2024)でグランプリ講演を行い、工夫したポイントなどを紹介した。