徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)03月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1432 3面

札幌病院
JMATチームを派遣
令和6年能登半島地震

札幌徳洲会病院は北海道医師会からの要請で、令和6年能登半島地震の被災地にJMAT(日本医師会の災害医療チーム)として支援チームを派遣した。1月29日~2月4日に活動し、主に二次避難所(一次避難所での生活が困難な避難者が利用)での健康管理を担当。急性期が終わった後の医療ニーズに対応し、現地の医療機関に引き継ぐのが目的だ。

出発日に行われた壮行会の様子 石川県庁のJMAT本部で打ち合わせ

札幌病院のチーム員は平山傑・救急科部長、呂嘉誠・初期研修医(2年次)、村上奈美看護師(救急看護認定看護師)、岩崎孝弘看護師、池田一貴・臨床研修センター職員の5人。同院では、これまでNPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)やDMAT(国の災害医療チーム)の一員として個人で参加することはあったが、チームとしての派遣は初。

持参する装備は、派遣先の状況が不明だったので、食事やトイレも含め、可能な限り自己完結できるように準備。出発日の29日には、病院玄関前で壮行会を実施した。

同院JMATチームは、石川県庁にあるJMAT本部で打ち合わせを行った後、二次避難所が多数ある金沢以南支部に移動し、同避難所を利用する避難者の健康管理を担当。平山部長は「紙媒体での記録はあっても、有効活用できていない状況だったので、情報共有アプリを活用した情報共有を提案し、金沢以南支部の業務改善にも取り組みました」とアピール。

災害支援活動について、村上看護師は「現地ではなるべく特別感を出さないようにして、何に困っているか聞くことを大切にしました」、岩崎看護師は「メンバーがそれぞれ役割を果たし、良いチームワークで活動できました」、池田職員は「ほかのJMATチームとかかわることも多く、このつながりを大切にしていきたいです」と振り返った。

今後は、「札幌徳洲会災害医療チーム」として有事に対応できる体制を整備すると同時に、病院全体の災害に対する意識を高めていく考えだ。

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