徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)03月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1432 3面

津波警報発令下
冷静沈着に対応
能登半島地震で山北病院

「インフラ停止リスクをふまえた対応策を検討します」と田宮事務長

山北徳洲会病院(新潟県)は令和6年能登半島地震の発災当日(1月1日)、県内に津波警報が発令されるなか、併設の介護施設(介護老人保健施設優和の里、山北徳洲会介護医療院)職員らと協力し、患者さん、入所者さん約200人に懸命にケアを提供した。職員含め人的被害はなく、翌2日の午後には全施設が通常の業務体制に復帰した。

当日は祝日で、出勤している職員が少なく、ハザードマップ(被害予測地図)で想定されている津波到達時間20分以内に、すべての患者さんや入所者さんを安全に院外に避難させるのは困難と判断、建物の上層階に移動する垂直避難を決定した。幸い、居室や病室がある3階以上は、津波の影響による想定水位よりも高い場所だったため、入所者さんや入院患者さんは自室で待機。1階の外来は休診日ということもあり、1、2階にいた職員の避難だけですんだ。

周辺地域は多少の潮位変化はあったが被害は確認されず、電気・ガス・水道など生活インフラも機能していたことから、職員は様子を見ながら入院患者さんや入所者さんへの対応を再開。院内のエレベーターのみ自動停止し使用できず、階下の厨房からバケツリレーで配膳したり、翌日にはエアーストレッチャーを使って1階の透析センターに4階の対象患者さんを階段で運んだりした。この間、地震の影響で同院の最寄り駅に停車した在来線の乗員・乗客8人を一時的に受け入れた。

院内防災委員会による訓練が寄与

2日午前1時には津波注意報へと切り替わり、同日午前10時に解除。同院は午後に通常の業務体制に戻した。「職員は皆、患者さんや入所者さんの不安を増大させないよう、努めて冷静な態度で業務に従事しました」と田宮喜一事務長。「院内の防災委員会が実施した訓練が役立ちました。今後は生活インフラが機能停止した時のリスクも考慮した対応策を検討していきます」と気を引き締める。

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