徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)03月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1431 4面
救護本部で対応する徳洲会の職員ら(右が有村主任、左が有村芳文・大隅鹿屋病院看護師)
鹿児島県の山川病院、大隅鹿屋病院、鹿児島徳洲会病院、開聞クリニックの職員有志はボランティアで「第41回いぶすき菜の花マラソン」の救護班を務めた。同大会は“1年で最も早い開催の市民マラソン大会”として、毎年1月第2日曜日に指宿市で開催。今大会からフルマラソンに加え12.05kmのファンランニング(タイムを競わず走ることを楽しむ種目)が新設、全国から約7,500人が参加した。
救護班を務めた徳洲会の職員は医師や看護師、事務職員ら26人。また、医療機関では唯一、徳洲会が救急車やドクターカーを稼働させ、3病院で合計4台の車両を沿道の随所に配置した。参集した26人は、けが人の発生状況などを確認する救護本部チームと、4台の車両に分乗してコースを徐行しながら必要に応じて救護するチームに分かれ活動。スタート前にACLS(二次救命処置)の対応手順を確認したり、最も混乱が生じやすいスタート地点付近に医師を乗せたドクターカーを配備したりと、万全の体制を敷いた。
レース中は転倒や脱水症状のランナーに対応。「てんかん発作を起こし転倒した方を救急車で当院まで搬送、処置をしました」(山川病院の松原雄二看護師)。狭心症発作で心肺停止した方に救急車と、ランナーとして参加していた山川病院の看護師が対応、心拍が再開した場面もあった。
大会はトラブルもなく無事終了。救護班として責務を果たした同院の有村隆一・放射線科主任(診療放射線技師)は「マラソン大会では地域の消防署や医療機関の方と話す機会があり、顔の見える関係づくりにもひと役買っています」と指摘、松原看護師とともに「ボランティア活動を通じて地域医療に貢献していきます」と声をそろえる。