徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)03月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1431 1面
ブランディング推進室のスタッフ。後列右から2人目が椋本主任、同3人目が有浦職員
地域の方々から選ばれる病院となるためには、質の高い医療を提供し続けることはもちろん、広報活動を通じて病院の認知度を高めることも重要だ。また、正確な医療情報や患者さんの役に立つ情報を発信することも、医療機関に期待される大切な役割。昨今、このような“病院広報”の重要性がますます高まっている。
岸和田徳洲会病院(大阪府)は「ブランディング推進室」を中心に広報活動を加速。同室は2023年6月に尾野亘院長の肝いりで開設。同院の広報活動を一元的に担う部門だ。
表紙に「きし」(下段左)と「とく」(同右)を描いた『キシ:トク曳行』創刊号。現在Vol.6まで発行
責任者を務める椋本実樹男主任は「当院は心臓血管外科や消化器内科など複数の柱となる診療科があり、それらの科では症例数が非常に多いです。一方、近隣の診療所の先生などに、そうした実績が十分には知られていないという現実もありました。そこで、診療所などとの連携促進や、地域の方々にも、もっと当院を身近に感じてもらえるようブランド力の向上を目指し、広報の専門部署を立ち上げ活動を推進しています」と説明する。
同室は椋本主任と有浦遥加職員のふたりでスタートし、その後、デザイン業界を長く経験した職員や、デザインなどを得意とする職員が入職、体制を強化してきた。
具体的にはInstagramを23年6月に開設し、同院の月刊情報誌『キシ:トク曳行』を昨年10月に創刊(院内でデザイン構成から印刷までを完結)、さらに同誌オリジナルキャラクターの「きし」、「とく」を考案するなど活動を展開。同誌は、わかりやすく医療情報を発信することを目的に発刊した。
創刊号では、がんをテーマに西畑雅也副院長が監修した特集に加え、座ってできる体操や、リハビリテーション科の紹介、離島通信(第1回は岸和田病院消化器内視鏡チームの一員である瀬戸内徳洲会病院の星川聖人院長)、医療講演の宣伝など充実した内容だ。オリジナルキャラはさまざまな広報物に登場して、同院をアピールしている。
有浦職員は「本誌をより多くの方々に読んでいただき、当院をもっと身近に感じてもらいたいと考えています」と抱負を語っている。