徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)02月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1429 3面
徳洲会広報部会は1月18日、第14回会合をWEB開催した。59病院が参加した。今回は医療・福祉連携支援センターの大山幸一・副代表理事(咲デザイン代表)が「危機管理広報」をテーマに講義。病院の危機管理広報とは「災害や事故などで自院が危機的状況に置かれた際に、被害を最小限に抑え、収束を図るための広報活動」と指摘し、広報担当者はトラブル発生後の「クライシス(危機)対応」と、トラブルを未然に防ぐ「リスクマネジメント」の2軸で取り組む必要があることを示唆した。
クライシス対応では、とくに「発生してしまったトラブルに関する正確な情報把握が必須」と強調。「被害拡大や2次被害、再発の防止が目的です。時にはそれらの情報をホームページや報道機関に開示し、組織の透明性を確保します」と力を込めた。リスクマネジメントでは経営戦略から自然災害まで多様なリスクを想定し、リスクごとに対策マニュアルを作成したり、院長ら病院幹部とトラブル発生時の対応を共有したりするよう求めた。大山・副代表理事は医療業界内外の事例を提示しながら、危機管理広報のポイントを解説。広報担当者の心構えとして「真摯に誠実な姿勢で対応」、「コミュニケーションと忍耐が大切」など列挙した。
最後に部会長の上田昇・一般社団法人徳洲会広報部長(小紙編集長)が今回の学びを院内で共有するよう呼びかけた。