徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)02月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1429 2面

病気のはなし143
とくに九州・沖縄で流行
季節性インフルエンザ

例年より少し早く昨年末にピークを打った今期の季節性インフルエンザが再流行、もしくは下げ止まりしている。とくに九州・沖縄地方は昨年末のピーク時より感染者数が増えているところもあり、福岡県の定点当たりの報告数は2月5~11日の週で56.48人と前週(57.36人)より減少しているものの依然、全国平均(23.93人)の倍以上を記録し、猛威を振るっている。

全国的にも、厚生労働省によると同期間の学級閉鎖数は4,999クラスと今期最も多く、警報レベルを超えている保健所管轄区域は41都道府県に及び、大半の都道府県で強い警戒が必要な状況だ(ほか6県は注意報レベル)。

インフルエンザワクチンの有効抗体水準は、接種後3カ月では78.8%と高いものの、5カ月後には50.8%にまで減少することから、昨年11月にワクチン接種した場合はそろそろ効果が減弱してきている可能性が高い。そもそもワクチン接種の最も大きな効果は重症化阻止で、発病阻止効果は34~55%程度であることから、引き続き手洗いの励行やこまめな喚起、くしゃみやせきなど症状がある場合は、せきエチケットの実行やマスクの着用など基本的な感染対策が大切だ。インフルエンザは例年3~4月にかけて収束に向けて減少していくため、今期も徐々に減少していく可能性が高く、あと少し人混みなどに気を付けたい。

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