徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)02月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1429 1面

千葉西病院所属の専攻医2人
米国心臓協会学術集会で発表

(右から)赤座・内科専攻医、浅野・内科専攻医、小林・初期研修医

千葉西総合病院の循環器内科に所属する2人の専攻医が、米ペンシルバニア州フィラデルフィアで開催された米国心臓協会学術集会(AHA 2023)で演題が採択され、それぞれポスター発表を行った。

赤座愼・内科専攻医と浅野裕樹・内科専攻医の2人で、小林真純・初期研修医が同行した。赤座・内科専攻医は昨年3月の米国心臓病学会(ACC、米国ルイジアナ州ニューオーリンズ開催)学術集会に次ぐ海外学会での発表となった。若手医師の育成に力を入れている同院は、海外で開催される学会への参加も推奨している。

赤座・内科専攻医はデュアルエナジー撮影(高低2種類の管電圧のX線で撮影)が可能なスペクトラルCT(コンピュータ断層撮影)を活用した演題を発表。「心房細動の患者さんには、心臓に構造的・電気的な変化が生じる“リモデリング”が起こることがわかっています。今回、肺静脈隔離術(PVI=アブレーション)の施行を予定している心房細動の患者さん13人を対象にスペクトラルCTの画像を解析しました。同CTによって取得可能な実効原子番号や電子密度の情報が、左心房のリモデリングの評価や、PVIの効果判定に関する有効な指標になる可能性が示唆されました。症例を増やしながら研究を続けていきたいです」と意欲を見せる。

浅野・内科専攻医は冠動脈のスペクトラルCT画像を用い、脂肪組織の実効原子番号を調べることで、狭窄の有無や進行を予測する技術の確立に向けて検討を行った。「今回の検討では実現性について結論は出ませんでしたが、非侵襲的な検査が可能になりますので、さらに症例数を増やして可能性を探りたいです」と展望。2人とも英語での発表や質疑応答に加え、新しい知見に触れるなど刺激を受けたことでモチベーションアップにもつながったようだ。

小林・初期研修医は「上級医の先生方をお手本にして、自分も国内外の学会で医学の発展に貢献できる発表を行えるよう勉強していきたい」と意欲を新たにしている。

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