徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)02月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1428 3面

徳洲会呼吸器部会
肺がん研究会・症例検討会
多様な症例もとに知見共有

多くの症例を共有し診療能力向上を図る

徳洲会呼吸器部会は第16回肺がん研究会・第14回症例検討会を開いた。徳洲会オンコロジー(腫瘍学)プロジェクトの一環で、呼吸器疾患の診療能力向上が狙い。会場参加とオンライン参加のハイブリッド形式で開催し、40人超が参加した。

部会長の瓜生恭章・八尾徳洲会総合病院(大阪府)副院長兼腫瘍内科部長が挨拶した後、病理カンファレンス1演題、レクチャー2演題、一般9演題の発表を行った。

病理カンファレンスでは千葉西総合病院の岩瀬彰彦・呼吸器内科部長、同科の小嶺将平医師が提示した「HER2(がん細胞の増殖に関係するタンパク質)陽性肺腺癌症例」について、成田富里徳洲会病院(千葉県)の野口雅之・病理診断科部長が既報告文献をもとに、その病理学的特徴を紹介した。また、正しい病理診断を行うために、どのように肺切除例に対しホルマリン注入するかについて映像で披露。

レクチャーでは瓜生部会長と湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の日比野真・呼吸器内科部長が登壇。瓜生部会長は「TREAD(Tokushukai REAl-world Data project):EGFR(細胞の増殖に関係するタンパク質)-TKI(チロシンキナーゼ阻害剤)の変遷」と題し講義。同テーマで執筆した論文が『Japanese Journal of Clinical Oncology』にオンライン掲載されたことも報告した。日比野部長は新型コロナ感染症の大規模データを集積・解析し、エビデンスをつくるための前向き観察研究を徳洲会グループ全体で実施することを発表した。一般演題でも多くの症例を共有、活発に意見交換した。

最後に、日比野部長が来年度から新部会長に就任することを明かし、「部会活動を盛り上げていきます」と意気込みを見せた。

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