徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)02月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1427 4面

この医療機器ってなぁに?
テーマ ロボットスーツ「HAL」

意思に基づく歩行サポート

ロボットスーツ「HAL」は意思に基づく動作(随意運動)をアシストし、装着者の身体機能の改善・向上などを目的とする機器です。体に装着するパワーユニットと、下肢や臀部に貼り付けるセンサーで構成、センサーが体を動かそうとする際に皮膚表面に流れる微弱な生体電位信号を感知すると、その信号に応じてパワーユニットを制御し「足を上げる」、「踏ん張る」といった装着者の動作をサポートします。HALを装着して定期的に歩行練習を行うことで、HALを脱いだ後の自力歩行での歩行改善効果が期待されます。

谷藤 慶幸 仙台徳洲会病院リハビリテーション科副主任(理学療法士)

用途に応じて種類が分かれ、そのひとつに「医療用」もあります。医療用には下肢タイプと単関節タイプがあり、当院では「医療用下肢タイプ」を導入しています。公的医療保険が適用される疾患は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)をはじめとする進行性神経・筋難病の8疾患に加え、2023年10月に2つの脊髄疾患が追加されました。現在、他の疾患でも治験が進んでおり、さらに多くの疾患の保険適用が見込まれています。

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