徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)02月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1427 4面
介護老人保健施設(老健)は、医師による医学的管理の下、介護が必要な利用者さんの在宅復帰・在宅療養支援を目的とした施設です。入所は関連病院や地域の居宅介護支援事業所などと連携して行い、退所に関しては、早期の在宅復帰を支援するためリハビリテーションなどに力を入れています。短期入所療養介護(ショートステイ)や通所リハビリも行う老健おきなわ徳洲苑の入退所対応の取り組みについて、渡具知充・支援相談員(係長)と上地美春・支援相談員が解説します。
渡具知充・支援相談員(右)、上地美春・支援相談員 介護老人保健施設おきなわ徳洲苑 通所リハビリでの新年会
老健は主に在宅復帰を目的としているため、短期間(一般的に3~6カ月間)の入所を原則としています。当施設では、基本的に3カ月間を目安に入所するケースが多いのですが、その間にADL(日常生活動作)が低下しなければスムーズに退所できます。ADLの維持・向上のためにリハビリを毎日行いますので、入所時より改善が見られた場合は、ご家族にも喜んでもらえます。
安心して退所できるように、リハビリは退所後の生活を想定して行います。そのため、自宅または退所後に入所する施設について、トイレや風呂の設備、階段の有無など住環境を確認しておくことが大切です。退所後に利用者さんとの関係が切れるわけではなく、いつでも再入所できること、引き続き通所リハビリを利用できること、ご家族の旅行や介護疲れの時などにショートステイを利用する方法もあります。
入所では、スピーディーかつ臨機応変な対応が求められます。当施設の関連病院である中部徳洲会病院とは、毎朝カンファレンス(会議)を行い、施設の空床状況や病院の退院予定などを共有、入所の希望があれば、すぐに対応します。また、北谷病院を加えた3施設でも、週1回カンファレンスを行います。たとえば、中部徳洲会病院を退院した患者さんが、リハビリ目的で北谷病院に入院し、その間に介護保険の申請を行い、完了したら退院して当施設に入所するという流れもあります。
地域の居宅介護支援事業所からの紹介もあります。そのため空床状況などの定期的なお知らせは欠かさないようにして、入所希望がある場合、希望者さんを待たせることがないように、素早い対応を心がけます。
居宅介護支援事業所からは、通所リハビリへの紹介もあります。まずは見学を希望されることが多いですが、当施設の特徴として、リハビリセラピストが充実していること、若いスタッフが多く力仕事も任せられることなどアピールしています。たとえば、送迎時に階段の上り下りがあり、力仕事が必要な場合などに、ご家族に安心してもらえます。また、新型コロナ禍で中止していた時期もありますが、新年会や夏祭りなどイベントも好評です。利用者さんのご家族も参加され、施設内の様子を見てもらう良い機会になります。
今後はSNSやブログを含め、広報活動にも力を入れていきます。