徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)02月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1427 1面

札幌病院が無痛分娩スタート
助産師20人超擁する強み生かす

「地域のニーズに応えていきたいです」と意気込む(左から)髙橋助産師、澤田・看護師長、齋藤医長

札幌徳洲会病院は無痛分娩を開始した。出産方法の選択肢を増やし、より地域のニーズに応えるのが狙い。すでに2例行い、いずれも母子ともに健康だ。

無痛分娩は麻酔を用いて痛みを和らげながら出産する方法。ただし、出産には子宮の収縮などが重要になるため、感覚が完全になくなるわけではない。麻酔を投与する手法やタイミングは医療機関によって異なる。

札幌病院では、背中から細い管を入れ、出産にともなう痛みを脳に伝える硬膜外腔(腰あたりにある空間)に麻酔薬を注入する「硬膜外麻酔」を採用。無痛分娩で代表的な手法だが、リスクを軽減する観点から、誘発分娩の下で計画的に行っている。

導入を決めたのは河井紀一郎・産婦人科部長。開始にあたり同科の齋藤洋医長と髙橋亜依助産師が、すでに無痛分娩を実践していた徳洲会病院の生駒市立病院(奈良県)を見学した。澤田和美・看護師長(助産師)は謝意を示すとともに、「希望される方に的確に応えられるように、さらに体制強化、レベルアップを図っていきたいです」と意欲的。齋藤医長も「他の治療と同様、無痛分娩にもリスクはあり、麻酔薬の量や投与するタイミングを見極めなければなりません。産婦人科と麻酔科を標榜し、助産師も20人以上在籍する総合病院としての強みを生かせると思います」。

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