徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)02月05日 月曜日 徳洲新聞 NO.1426 2面
一般社団法人徳洲会(社徳)は1月27日から2日間、千葉県で1月度の徳洲会グループ医療経営戦略セミナーを開催した。2023年12月度経営分析を示し、参加している各病院幹部に、あらためてリーダーシップの発揮、短期・長期目標の立案と実践を促した。
グループの現状を示す大橋・副理事長
大橋壯樹・副理事長は冒頭、グループ全体の傾向として「収益はゆっくり上がっているものの、利益が上がってこない状況」と指摘。
病院別の医業利益率(単月)では、とくに健闘している病院として白根徳洲会病院(山梨県)、中部徳洲会病院(沖縄県)、南部徳洲会病院(同)、名古屋徳洲会総合病院、千葉西総合病院、宇治徳洲会病院(京都府)、八尾徳洲会総合病院(大阪府)、岸和田徳洲会病院(同)、羽生総合病院(埼玉県)、福岡徳洲会病院が挙がり、名古屋病院の加藤千雄院長と福岡病院の乘富智明院長が、それぞれ自院の取り組みを紹介。
加藤院長は、とくに紹介患者が増えていることを明かし、診療所との丁寧な連携や病院幹部の協力が奏功している可能性を示唆した。乘富院長は、3年前にER(救急外来)に併設したECU(救急ケア病床)をスタッフがうまく使いこなせるようになり、新入院が増えつつある状況を説明した。
グループ全体の患者数では、入院は前年同月比でプラスだったものの、外来がマイナス、紹介は前年同月とほぼ変わらなかった。こうした状況に加え、医療講演の開催回数、参加人数がコロナ禍前と比べ大きく伸び悩んでいることから、医療講演を含むグループのマーケティング活動の実施を強く求めた。