徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)01月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1424 3面
災害時の対応などグループディスカッション
徳洲会栄養部会は都内で2023年度3年次研修会を開催した。全国の徳洲会グループ施設に新卒で入職した3年目の管理栄養士や栄養士を主な対象に、臨床力のみならず、病院・介護施設の運営に寄与する知識・スキル向上が狙い。対面とオンラインのハイブリッド形式で行い、39人が参加した。
研修は、講義を通じて診療報酬・介護報酬の食事関連項目や、栄養部門の収入と支出の構造、徳洲会グループや部会の役割などを説いた。帳票作成や栄養指導、食事摂取基準の改定ポイント、低栄養や糖尿病の栄養管理の注意点なども解説した。
グループディスカッションも行い、安定した給食管理業務・給食管理を実現するための議論も行った。災害などで調理師が出勤できない場合であっても、厨房業務をスムーズに進めるため、管理栄養士・栄養士の対応法も議題に挙がった。参加者からは「災害時用献立を作成する」、「平時から、管理栄養士らも調理師の業務内容や作業工程を把握する」、「マニュアル作成などの事前準備を行う」といった意見が出ていた。
研修終了後、部会長の鑓水弘樹・一般社団法人徳洲会栄養部長は「3年次は、後輩の育成に指導力も求められるようになり、悩みも増えてくると思います」と指摘。「グループ全体の同期が集まる研修は今回が最後。研修会を通じて築いた関係性を今後も継続し、切磋琢磨してスキル向上に努めてください」とエールを送った。参加者からは「自分では思いつかないアイデアをたくさん得られました」、「議論をとおし他病院・施設の状況を知り、参考になりました」といった感想が聞かれた。