徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)01月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1424 1面
笑顔で食事を楽しむ参加者
武蔵野徳洲会病院(東京都)は院内に「むさとくこども食堂」をオープンした。子ども食堂は子どもや、その保護者などを対象に無料または低額で食事を提供する場。近年、全国で散見されるが、医療機関で実施するのは珍しい。
これまで同院では、地元のNPO法人が主催する子ども食堂に管理栄養士が赴き、栄養クイズなどを行う試みはあったが、子ども食堂そのものを開くのは初めて。桶川隆嗣院長が地域に根付いた医療機関を目指す一環で発案した。
当日は6~12歳の子ども(保護者や同居する未就学児も参加可)を対象に、子どもは無料、大人は100円で食事を提供。近隣に住む親子連れなど約60人が参加し、院内の売店前スペースで同院の調理師らが調理した食事を楽しんだ。管理栄養士や薬剤師、事務職員らも給仕や配膳などをサポート。
企画から運営まで携わった土屋輝幸・栄養管理室副室長(管理栄養士)は「予想以上に多くの方が来場し、『美味しかったです』といった感想を多くいただきました。当院を身近に感じるきっかけにしていただけたと思います」と笑顔。
桶川院長は「お子さんの栄養面や健康面について不安を抱えている親御さんが少なくありません。子ども食堂は通院の有無を問わず参加できるので、医療職に気軽に相談できる場としても活用していただき、地域のお子さんの健康づくりにつなげていきたいです」と力を込めた。毎月1回、開催を予定。