
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)01月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1423 3面
第34回全国介護老人保健施設(老健)大会が仙台市で行われ、徳洲会グループは39演題を発表した。このうち、最も多かった老健吹田徳洲苑(大阪府)の演題発表を中心に紹介する。
多くの徳洲会老健スタッフが集結し研鑽
吹田徳洲苑は多様な職種が7演題を発表した。﨑将大・理学療法士(PT)はリハビリテーションについて発表。各利用者さんの担当をフロア担当制に変更した結果、スタッフの移動時間が減り利用者さんとの時間が増えるなど、リハビリ業務の効率化につながったことをアピールした。
杉村美樹看護師は「看取り症例から学ぶ低体温症」がテーマ。2022年度の看取り症例を分析した結果、老衰に低体温症を併発すると予後が悪いことが判明。看取りの際には呼吸、脈拍だけでなく、体温測定も推奨した。
望月千尋・介護副主任(介護福祉士)は「認知症棟での転倒防止目的の早期カンファレンスの効果」と題し発表。認知症棟に入所して間もない利用者さんは、環境の変化から転倒インシデント報告が多く見られることから、早期カンファレンスを実施。ケアを統一し、具体的な対策を順次講じることで転倒インシデントが減少したことを報告した。
岸田美穂・社会福祉士は利用者さんの入退所がテーマ。それまで入所支援は相談員、退所支援はケアマネジャーと別々だったが、各利用者さんの支援状況を一覧表にして“見える化”を図り、全職種が確認できるようにした結果、安定した施設の稼働、利用者さんの在宅復帰につながったことを示唆した。
並河俊弘事務長は、職員が安心して働ける施設づくりの一環で施設内に衛生委員会を立ち上げ、ハラスメント対策、メンタルヘルスケアに取り組んでいる状況を紹介した。
西端博美・介護副主任(介護福祉士)は通所リハビリの送迎を安全に行うために、送迎ルート上の危険箇所マップ作成やKYT(危険予知トレーニング)実施などに取り組んでいることを報告。
松井美千子・看護主任は外国人介護士に対する教育をテーマに、アンケート調査を行った結果、業務の理解を促すには、言語以外に表やピクトグラムなど視覚で理解できるツールも活用する必要性などを指摘した。
このほかの発表者と演題は次のとおり。【老健徳洲苑なえぼ(北海道)】▼山本和也・介護支援専門員室長「残業の要因 業務測定を試みて」【老健シルバーホームいずみ(宮城県)】▼菅生大喜・介護主任(介護福祉士)「自立に向けた排泄の取り組みの効果ADL、QOL向上」【老健舟形徳洲苑(山形県)】▼菅清華・介護福祉士「楽しみを見出し利用継続~利用者様の声を聴いて~」▼佐藤大規・介護福祉士「ヒヤリハットへの対策 利用者の安全とアセスメント能力向上に向けた取り組み」▼宮岡翔也・介護福祉士「住んでいた家や周辺の記憶を思い出そう ~タブレットを活用して~」▼大場脩平・作業療法士「利用者、療法士様双方の負担の軽減 ~リハビリテーション会議の効率的な実施~」【老健梅花苑(同)】▼佐藤桂子・介護福祉士「形を変える看取りケア 職員意識の変化とこれから」【老健あかね(同)】▼山田真奈江・介護福祉士「経管栄養から経口摂取への移行の取り組み~もう一度口から食べたい~」【老健徳田山(同)】▼上野和彦・介護主任(介護福祉士)「排せつ環境の整備による夜間排せつの自立支援」【老健ほのか(山形県)】▼池田浩旦リハビリテーション室副主任(PT)「みんなで支える食事支援重度嚥下障害例が前傾坐位での摂取を再獲得した報告」【老健優和の里(新潟県)】▼渡辺輝美子・介護福祉士「苦痛のない排便を目指して足台を使用した姿勢へのアプローチ」【老健四街道徳洲苑(千葉県)】▼湯浅美奈子・介護福祉士「転倒防止の個別ケアについて」▼関根芳樹・事務責任者「如何にして稼働件数を上げ利益を出すか」【老健シルバーケア常盤平(同)】▼新井洸太・介護福祉士「QOL向上を目指した認知症ケア」【老健はさま徳洲苑(同)】▼松本泰光・介護副主任(介護福祉士)「検査と迅速な隔離、老健でも出来る感染拡大防止隔離用カーテンの導入と計画的な一斉抗原検査の試み」▼押田香緒里・介護職員「コロナ禍での看取りケア コロナ禍でも会いたいを叶えるために」【老健茅ヶ崎浜之郷(神奈川県)】▼山本孝志・介護福祉士「パッドの男性巻きについて」▼織田淳秀PT「当施設職員における腰痛の有訴率と予防策について」【老健リハビリケア湘南かまくら(同)】▼山田健司・介護福祉士「その人らしい在り方を知りたくてセンター方式を活用して、認知症の理解を深める」▼尾崎ひろ子・管理栄養士「NST(栄養サポートチーム)強化で最善の栄養支援を利用者のQOL・ADLを重視した老健でのNST活動」【老健かまくら(神奈川県)】▼櫻井万寿子・看護介護責任者(看護師)「お看取り対応で入所。19日間のお看取りの取り組み」【老健ゆめが丘(神奈川県)】▼峯由美子・看護師長「自宅での看取りを希望される方への退所支援安心して看取りを迎えられるために」▼角田大亮・介護主任(介護福祉士)「排泄パッドのアウトカムで経営へ参画」【老健静岡徳洲苑】▼佐塚由佳・総務課副主任「当事業所における科学的介護の取り組みLIFE導入からフィードバック反映まで」▼山村由美恵・介護福祉士「適切な口腔ケアの先にあるもの」▼加藤翼看護師「生体信号感知センサーを活用し睡眠薬中止に至った事例」【老健宇治徳洲苑(京都府)】▼安江竜範・介護福祉士「新型コロナウイルスによる大規模クラスターを経験して私たちの使命」▼谷口由真・介護福祉士「職員のレクリエーションに対する意識改革の取り組みリーダー制を導入して」【老健松原徳洲苑(大阪府)】▼長谷直江・医事副主任「科学的介護情報システム(LIFE)への取り組み」▼浜本康平PT「コロナ感染後に入所し在宅復帰に至った症例」【老健八尾徳洲苑(大阪府)】▼室谷真里那・介護福祉士「A施設が抱える口腔ケアの課題実際の口腔ケアにかける時間を増やす前に出来ること」