
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)12月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1421 3面
徳洲会看護部門は全国6ブロックで2023年度業務改善発表会の予選を開催、全国大会に出場する18病院が決定した。同会は看護の質向上や業務効率化など、日頃実践している改善活動を共有し、全体の底上げを図るのが目的。沖縄・離島ブロック大会をレポート。
沖縄・離島ブロック予選会場の様子
八木沼正子本部長(右)が上位3病院を表彰
沖縄・離島ブロック大会は11月18日に中部徳洲会病院(沖縄県)で開催、12病院が参加した。1位は北谷病院(同)で、稲嶺香看護師が「褥瘡発生率低減に向けた取り組み~褥瘡発生率ワースト1からの脱却に向けて~」と題し発表。同院は2019年5月時点で褥瘡発生率がグループ病院でワースト1位を記録。そこで問題を明確化したうえで、褥瘡対策委員会を中心に改善活動を実践した。
結果、①中部徳洲会病院の皮膚・排泄ケア認定看護師の介入や、同委員会による褥瘡件数や発生率の発信により、褥瘡対策の必要性について意識付けにつながった、②受けもち看護師が採血データ・体重・皮膚状態などから患者情報を把握できた、③栄養士とのカンファレンスで、栄養状態改善や褥瘡治癒が図れた――など改善、「継続教育や多職種協働で、今後も質の高いケア提供につなげていきます」と意欲を示した。
2位は中部徳洲会病院で、外間美智代看護師が「特定看護師活用実践による安心・安全なタスクシフトへの仕組みづくり~PICCカテーテル挿入実践の評価を通して~」をテーマに発表。同院は21年度から特定行為研修指定医療機関の承認を受け、2年間で特定看護師を15人育成。しかし、十分に活用できていないなど課題があった。
そこで周知活動の実践、活動日の設定、病棟ラウンドやアフターケアの実践、研修修了者の教育体制の整備など行ったうえで、23年9月にアンケート調査を実施したところ、状況の改善が見られた。なかでも中心静脈カテーテル(PICC)挿入が特定看護師によって安全に実施でき、タスクシフト(業務移管)につながったことを報告、「医師の業務負担軽減と人件費削減につながりました」と強調した。
3位は名瀬徳洲会病院(鹿児島県)。世門奈穂美看護師が「『結の島ナース』プロジェクトの成果~当院の看護業務改善と実績報告から~」と題し発表した。結の島ナースとは徳洲会の離島病院看護師採用プロジェクトで、8病院が参加。名瀬病院では結の島ナースで採用した看護師のスキルや業務量の差から、現場スタッフ間での不平等感・仕事への意欲低下が起こり、離職につながるという課題があった。
そこで残業削減、オリエンテーションの充実、マニュアルの整備、勤務状態の把握など行った結果、離職率の低下や結の島ナース勤務期間の延長を実現、「仕事の意欲や満足度を高めると、離職防止にもつながりました」と明かした。課題についても、働き続けることができる環境や体制づくりの維持、徳洲会離島ブロック内での連携強化など提示した。
この後、各ブロックの予選を突破した18病院(表)が、1月18日に全国大会で競う。