徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)12月04日 月曜日 徳洲新聞 NO.1418 4面

徳洲会「回顧この1年」①
国際医療協力が活発化
病院建設やTMAT被災地支援

徳洲会グループは“生命だけは平等だ”の理念の下、アフリカやアジアなど開発途上国に対し、透析機器の寄贈や病院開設支援、医療技術指導、災害医療支援など多様な医療協力を行っている。今年はコンゴ民主共和国での病院建設が本格化、またNPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)が地震で被災したトルコで災害医療活動を行うなど、国際医療協力を活発に推進した。

東上理事長(右)とハラパンキタ病院のディッキー・ファクヒル医療・看護総監督。インドネシアでもプロジェクトが大きく進展 トルコ・シリア大地震の被災地で活動するTMAT隊員

アフリカを支援するプロジェクトで今年、大きく前進したのが、コンゴでの病院建設だ。10月に東上震一理事長をはじめとする徳洲会一行が首都キンシャサでカンバ・ロジャー保健相と面談、医療パートナーシップ協定を締結した。新病院は3階建て、50床規模からスタートする計画。

今年3月には東上理事長らがタンザニアとレソトを訪問。タンザニアでは同国初の腎移植開始5周年記念式典への出席や、徳洲会が支援する腎(臓器)移植センター開設に向けた協議、レソトでは透析センターの開設支援に関する協議などを行った。

また、新たに浮上したチュニジアでのハートセンター建設プロジェクトについて、駐日チュニジア大使館特命全権大使との面談や、プロジェクト担当者とのWEBミーティングなどを行った。さらに第9回アフリカ開発会議(25年に横浜で開催予定)についても協議した。

アジアでの医療支援活動も継続。インドネシアのハラパンキタ病院(国立循環器病センターに相当)の新棟建設支援に着手することが決定し、今後、具体的な計画を詰める。モンゴルの国立第三中央病院の敷地に「徳洲会心臓血管センター」を開設する計画も進んでいる。9月に神奈川県で開催した「徳洲会国際心臓血管セミナーin葉山」で、両国の医師らが講演するなど活発に交流した。

災害医療支援ではTMATが活躍。2月に発生したトルコ・シリア大地震では、合計23人の隊員をトルコに派遣。現地の救急医療チームなどと連携しながら561人を診療し、後日、トルコ政府から感謝状が贈られた。9月に発生したモロッコ中部地震でも隊員2人を派遣、テントの設営協力など行った。

TMATはEMT認証(緊急医療支援チームの質の担保を目的に世界保健機関が設けた認証制度)取得に向け訓練を実施、同認証の模擬審査の早期受審を目指している。

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