
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)11月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1415 4面
山野辺 基 野崎徳洲会病院(大阪府) 臨床工学科技士長(臨床工学技士)
術中ナビゲーションシステムは、文字どおり手術の際に術者が病変部に対して正確にアプローチできるようにサポートするシステムです。脳や脊椎など、とくに繊細さや緻密さが求められるケースに用います。具体的には、あらかじめ手術前に撮影したCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像)の画像データを同システムに取り込み、3D画像(モデル)を作成。そのうえで、手術中にも、磁場もしくは赤外線センサーで画像データを作成し、ふたつの画像をシステムがトレースすることで術者は病変部の正確な位置などを把握し、手術を進めます。画像が三次元のため奥行きなどもイメージしやすいのが特徴です。

当院では専ら同システムを臨床工学技士が操作し、表示されるナビゲーションに基づいて術者にアドバイスを送ります。脳腫瘍の切除やスクリューを打ち込む脊椎固定術などは、病変部の周囲の神経が傷つくと、重篤な合併症や後遺症につながりかねません。こうした機器を用いて、より安全な治療を心がけています。