徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)11月06日 月曜日 徳洲新聞 NO.1414 4面

中部徳洲会病院が新規開設
かかりつけ医・紹介センター
連携をさらに強化し地域医療に貢献

中部徳洲会病院(沖縄県)は2月22日に地域医療支援病院に承認されて以来、地域連携強化に尽力している。地域医療支援病院運営委員会の設立・開催、「かかりつけ医・紹介センター」の開設などの取り組みが奏功し、現在の紹介率は80%超、逆紹介率は約90%を維持。また、9月には紹介受診重点医療機関にも指定された。今後も円滑な医療連携を目指し、地域に貢献していく。

紹介率80%超・逆紹介率は90%

「地域の医療機関からの期待の大きさを感じます」と呉屋副院長

地域医療支援病院は①紹介患者さんに対する医療の提供、②医療機器の共同利用の実施、③救急医療の提供、④地域の医療従事者に対する研修の実施――といった役割が求められ、地域医療を担うかかりつけ医を支援する医療機関として位置付けられている。

中部徳洲会病院は5月に地域医療支援病院運営委員会を設立した。同委員会は地域医療で必要な支援が適切に行えるよう、内部委員と外部委員により審議や意見交換を実施するのが目的。

地域医療支援病院運営委員会の様子 「かかりつけ医・紹介センター」で患者さんに対応

年4回開催する予定で、第1回を5月26日、第2回を8月24日に行った。内部委員は大城吉則院長、照屋いずみ看護部長、新垣力事務長の三役に加え、渡慶次賀博副院長(中部地区医師会理事)、呉屋真人副院長、地域連携室職員、外部委員は中部地区医師会、中部地区薬剤師会、中城村長、中城北中城消防署長、地域住民代表2人だ。

同委員会では同院の業務報告や近況報告に加え、地域からの要望を聞いたり意見交換を行ったりする。そのなかで地域に高齢者が多いことに鑑み、新型コロナが5類に移行した後もスムーズな入院対応、発熱外来の継続などの要望が出された。

同じく5月に「かかりつけ医・紹介センター」を開設。同センターは、かかりつけ医をもたない患者さんに対し、急性期治療終了後に、地域で安心して通院できる医療機関を紹介するのが目的だ。

センター入り口付近には、地域の登録医療機関を検索できる医療機関検索タッチパネル、2階受け付けエリアには、情報提供のためのデジタルサイネージを設置。同タッチパネルへの情報登録のために、登録医療機関にアンケートを依頼し、どのような医療が提供可能か細かく把握した。

利用の流れとしては、同センターにかかりつけ医が必要な患者さんが訪れ、専属の職員と一緒に同タッチパネルを操作して医療機関を検索、該当した医療機関に診療情報提供書をファックスし、受け入れの有無を確認したうえで、マッチングすれば患者さんに紹介する。また、同タッチパネルは患者さんが自由に利用することも可能だ。

呉屋副院長は「地域に内科や外科のクリニックは数多くあり、たとえば在宅酸素療法は可能か、腹膜透析は可能かなど、これまで細かい専門まで把握しきれていませんでした。詳細な情報をもとに逆紹介をすることで、患者さんが安心して地域に帰れるように支援します。また、当院は病院主治医とかかりつけ医の“2人主治医制”を取っていますので、患者さんをいつでもサポートする旨も説明しています」と強調する。

こうした取り組みが功を奏し、現在、紹介率は80%超、逆紹介率は約90%を維持。呉屋副院長は「地域医療支援病院の承認から8カ月が経過し、順調に数字を伸ばしています。当院に対する地域の医療機関からの期待の大きさと、職員の意識の高さを感じています。今後もこの数字を維持し、地域に貢献していきたいです」と意気軒高だ。

紹介受診重点医療機関に指定

気軽に地域のかかりつけ医を検索できるタッチパネル

また、同院は9月に紹介受診重点医療機関に指定された。これは、かかりつけ医などからの紹介状を持って受診してもらうことに重点をおいた医療機関。手術・処置や化学療法などを必要とする外来、放射線治療などの高額な医療機器・設備を必要とする外来などを行っていることが要件となる。

呉屋副院長は「かかりつけ医との役割分担が明確になり、地域連携がより重要になります。当院には、より高度な医療が求められるので、提供する医療サービスの幅を広げ、医療の質を高め、地域の医療機関を支える病院としてアピールしていきます。円滑な医療連携により、外来待ち時間の短縮、医療従事者の負担軽減につなげたいと思います」と展望する。

さらなる連携強化のための施策も検討中だ。同院には1,000人を超える登録医がいるが、新型コロナ禍により集合開催で勉強会が開けず、現在はオンラインセミナーで情報提供に努めている。今後はより顔の見える関係を築くために、集合開催での勉強会を計画中だ。

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