徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)10月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1411 3面
さまざまな意見が飛び交うグループディスカッション
八尾徳洲会総合病院(大阪府)は、第1回看護介護連携フォーラムを開催した。病院と介護施設が連携する際の課題を洗い出し、解決策を探ることなどが狙い。グループディスカッションと高齢者のスキンケアに関する勉強会の2部構成で、同院の看護師らと地域の10介護施設(うち徳洲会グループ1施設)の看護師、介護職員の合計21人が参加した。
第1部のグループディスカッションでは、連携時の課題を議論。介護施設からは「病院からの退院サマリーでは専門用語を多用しないでほしい」、「複数の診療科に通院する入居者さんの受診日をそろえることは可能か」、「診療に要する時間の目安を示してほしい」など、さまざまな意見・疑問が聞かれ、同院が対策などを示した。
勉強会では、介護施設でとくに対応が求められる褥瘡のケアなどを中心に、同院の皮膚・排泄ケア認定看護師が解説。参加者が真剣に聞き入る様子が見られた。
フォーラムを企画したメンバーの山本真紀・看護師長は「介護施設ごとの体制や事情に合わせた情報提供が必要であることを痛感しました」と吐露。同メンバーの小原真栄美・看護部長は「在宅医療にも力を入れている当院として、退院後の患者さんに必要な情報は何か、介護施設の方から聞かせていただく良い機会となりました。今後も連携関係を強化していきたい」と意欲を見せる。
同院は、グループディスカッションをふまえ、介護施設からの問い合わせに関する専用の連絡窓口を設置する予定。スピーディーに解決を図るのが狙い。同メンバーの髙橋章恵・副看護部長は「情報交換して終わりではなく、病院ができることは即実行することで、介護施設の方々にフォーラムに参加した意義を感じてもらいたいです」と語気を強める。